『準急と快速はどちらが速いか?』について

 Exciteの特選記事に『準急と快速はどちらが速いか?』についてのものがあった。

答: 列車の名称などの鉄道業におけるサービスの定義と内容は鉄道会社の任意であり、名称は誇大ではないならば何でもよい。

 要は広告と同じであり、利用者の一般の信用と感性に適うものであることが望ましいということである。列車はその表示板に「急行」とか「準急」などと広告を打つのである。
 その記事を読むと「明確な基準はないのか?」との疑問について言及されていたが各々の鉄道の利用客が理解することができればよいのでそのようなものはあり得ない。

 但しその疑問は全く謂れのないものではない。
a0313715_19410890.jpg 明確な基準がないと理解しにくいと思われることがあるのは地下鉄を一として直通相互乗り入れによる列車の運用が多いからである。それが多いのは首都圏である。直通運転で列車の名称が違う問題が発生した近年の例は東急田園都市線と東京メトロ半蔵門線、東武伊勢崎線または日光線とのものであり、かの主題のように東急は快速と急行が、東武は準急が乗り入れとなる列車となったので東武が譲歩して東急と同じ急行を新たに設けた。処が東武は元来に有料列車として急行があり、急行が二種類あることとなった。また東武は快速もa0313715_19413247.jpg有料列車ではないが他の多くの鉄道においては快速急行或いは特急に相当するような快速列車があり、準急を快速に改めて東急の快速と乗り入れることはできない。東武の列車の運用の体系は世界には特殊な日本の首都圏の鉄道等の内においても更に特殊で他社との互換性がないのである。片や最も世界標準的である東急との乗り入れに関する問題は旧くよりあり、東急東横線と東京メトロ日比谷線、東武伊勢崎線との直通運転は他には例のない、普通列車によるもののみとなっていた。

 準急と快速――

 凡その感じでは、近畿圏においては準急は好感で快速は不好感なのと比べて首都圏においては快速は好感で準急は不好感である。好感とは即ち、先にも述べたように信用と感性に適うということ、不好感とはそうではないということである。
 各社の有料列車ではない列車等の伝統的設定(:近年に新たに追加設定となったものや終始補助的な設定に限られるものを除く)を見ると
<福岡圏>
西鉄: 普通;準急;急行;特急
<近畿圏>
a0313715_19384913.jpg近鉄: 普通;準急;急行;快速急行
南海: 普通;準急;区間急行;急行;南海線特急
阪神: 普通;準急;急行;快速急行;特急
阪急: 普通;準急;急行;特急 ※:現在は快速、快速急行と快速特急が追加されている。
京阪: 各停;準急;急行;特急 ※:現在は快速急行が追加されている。
<東海圏>
名鉄: 普通;準急;急行;特急一般車
<首都圏>
a0313715_19474455.jpg京急: 普通;急行;特急;快速特急
相鉄: 各停;快速;急行
東急: 各停;快速;急行;東横線特急
小田急:各停;準急;急行;快速急行 ※:現在は区間準急が追加されている。
京王: 普通;快速;急行;特急 ※:普通列車は現在は各停に変更されている;区間急行と準特急が追加されている。
西武: 普通;準急;快速;急行;快速急行 ※:普通列車は現在は各停に変更されている。
東武: 普通;区間準急;準急;快速 ※:普通列車は現在は各停に変更されている。
京成: 普通;準急;急行;特急 ※:普通列車は現在は各停に変更されている。

 上の一覧に明らかなように、近畿圏は凡そ全てが「準急」であり、「快速」は近年に阪急が邪道なダイヤの改正をしてその付く種別が三つ出来るまでは国鉄~JR西日本にしかないものであった。快速といえばそれは国電がたちどころに思い浮かぶものなのである。昔から「新快速 三ノ宮―19分―大阪―29分―京都」などとの電飾広告が大阪駅御堂筋口などの駅舎に爛々と灯っている。
 また、「準急」とは急行に準ずるものとの意味なので普通より速く急行より遅い列車であることがたちどころに分かる。

a0313715_19441084.jpg 然し、そのように便利な名称である「準急」が、首都圏では好感しない。同じ語なのにその響きはどうもどん臭く感じられる。
 それは一つには東京の言葉のアクセントと抑揚も影響しており、関西弁では「準」と「急」を僅かに区切るようにして「じゅん きゅう↘」と言われ、語尾は気持ち下がり目となるが、東京弁では「準」と「急」は一繋がりに言い、語尾が気持ち上がり目となって「じゅんきゅう↗」と言われる。上がり目の発音を聞くと何やらとても偉いものが来るのかと思うと、準急である――「どて」となればまだしも、はったりをかまされたような気がする。
 因みにアナウンサーなどが話す標準語はアクセントが東京弁と同じでも語尾の抑揚は関西弁のそれのように気持ち下がり目とするのが鉄則である。

a0313715_19455001.jpg さて、はったりと共に来た準急列車、乗ってみると或る駅の先は各駅停車となることが多い。それは近畿圏にも南海などに一部はあるがあまり一般的ではない。各駅停車となる区間があるならばそれは南海と京阪のように、区間急行或いは区間準急というのが多い。そもそも、「各駅停車/the local train(s)」とはそのような一部の区間が各駅の停車となる列車或いは一部の区間の運行となる列車を意味し、運行区間の全ての駅に停車すa0313715_19362625.jpgる列車のことではない。例えばアメリカには日本の普通列車や所謂各停に相当する列車の名称はない。それが普通なので名称は要らず、そうではないものだけに"the express train(s)"などと付ければ宜しいのである。近年は「各停」の表示がある東急はかつては「各駅停車」の表示がある駅は一部にはあったが多くは表示がなくまた列車には全く表示はなく、放送で「各駅停車」と呼ばれるだけであった。利用客の感覚も東京急行というだけあって『急行かそうではないか』というものであり、各駅停車とも各停とも呼ばれず単に「桜木町行」とか「渋谷行」とだけ呼ばれることが殆どであった。東急の列車に「各停|中央林間」などと表示があるのを初めて見た時は「うわ、ださ(くなった)!……」と失望した。また、京王、西武、東武と京成も、かつては普通と呼ぶものであったのが近年は各停になっている。
a0313715_19510172.jpg イギリスにおいては普通列車は"slow train"と呼ばれる。多分、言葉の意味からして"the"はつかないと思われる。日本語の「鈍行」はそれに相当する。

 首都圏の準急は急行に準ずる列車を意味するものでは実態としてはない、実態に適っていないものは好感をもてないのも当然である。故にか、近年は永らく続いていた小田急の準急は殆どなくなった。然しその傍らに区間準急という意味のない列車が新たに出来ている。「準急」と言うのに、通過する駅は殆どなく大半が各駅停車である。

 快速は先述のように近畿圏においてはJRのものという通念があるが、首都圏においてはかのような準急の好感のなさの故にも、好感な列車であるものが多い。東武の快速は特殊で特急並みであり、そうでありながら列車は旧くて乗り心地が悪い一長一短の大きなものであるが京急の快速特急や相鉄や京王の快速は便利である――西武の快速は乗ったことがない――。準急、即ち急行に準ずるものではないので一部の区間を各駅停車としても違和感はない。普通列車より速ければ意味をなすからである。

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by keitan020211 | 2015-08-22 18:59 | 文明論 | Comments(0)
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