【考察英語】三浦瑠麗氏の小論文を英語に訳す その3
 2016年6月9日に三浦瑠麗氏のブログ『山猫日記』に出た記事――

●参議院選挙の最大の論点はアベノミクスの是非、その継続の是非であるというのが政権のスタンスです。これは、なかなか微妙な課題設定です。

It is the Government's stance to see that the most respect to argue on the election of the House of Councillors would be a propriety of the Abenomics, that of its continuation. For this, 'd be so pretty delicate setting of challenges.

 欧米語には同じ語句を繰り返してはならないものではないが、なるべく繰り返さない習いがあります。
 日本語にもそのような習いはありますが欧米語の程にはその「なるべく」が多くはありません。
 殊に文章においては欧米語の語句は字数が多いので繰り返すと読みにくくなります。
 "a propriety of the Abenomics, that of its continuation"は繰り返して記すと"a propriety of the Abenomics, a propriety of its continuation"となり、口語ではそれも多いですが文語では前に戻りながら読むことにより指示語が何を指すかを確認することができるので繰り返しとなる語句を遠慮なく指示語に置き換えます。

 「なかなか」は"so pretty"或いは事柄によっては"so quite"となります。"so"は日本語には多くある「だんだん/so ready」や「わくわく/so attracted」などの重ねる語にある意味合いであることを表します。『DAN DAN 心魅かれてく』は"So ready my mind to be attracted";『WAKU-WAKU させてよ』は"Let you make me attracted on"となります。尚、それらは説明付きでその侭"DAN DAN"や"WAKU-WAKU"と記してもよいでしょう。
 「なかなか」の"so pretty"はどちらかというと量や経験との比較としては捉えて量り難い事柄を、"so quite"は量り易い事柄をいう場合となります。課題の設け方についての見方は量的ではないので前者となる訳です。

●何が微妙かというと、この処方箋自体は引き続き正しいけれど、それは安倍政権がやっていることなのかという疑問が深刻化してきているからです。

What's the delicate, to see that it is due to an interrogation has come to have got serious as this prescription it self had been right successively, whether it is something which the government of Abe's given.

 その疑問にも勝り、かなり難解な日本語の構文です。英語に訳してもやはり難解ですが、それを分かり易くしようとして違う表現に置き換えると筆者の力点や個性が出ずに読み手の誤解を招くことがあります。いわば電報ゲームになる訳で、難解でも原文に忠実に訳することが大切です。
 "to see"は"I see."や"You see."の"see"であり、その「というと」のことです。日本語の「-という」は多くの場合は"see"或いは"that", "of"と訳することができます。
 「正しい」はその前に「引き続き」とあることから、時制に注意を要します。「引き続き」に相応しい時制は現在完了なので「正しい」も"had been right"、それに"as"がついて「正しいけれど」となります。
 「-化」という語句表現は余り感心しない場合が多くありますが、基本としては「-化」は英語では"-isation"や"got 形容詞或いは名詞"、"changed to be 形容詞或いは名詞"となります。現代の日本において多用されている「-化」の多くはその"got 形容詞或いは名詞"と訳することが可能ではありますがなるべくは"-isation"と訳することのできないものには「-化」の語句表現を用いるべきではありません。

 おまけとしてその原文の悪い訳の例を示します。

What is the delicate?... Because this proscription is successively right but a question is becoming serious. The question is whether it is what the government of Abe is doing.
<再訳>
 微妙なのは何か?…この処方箋は引き続き正しいが疑問は深刻になっている。その疑問はそれは安倍政権がしていることであるかにあるからである。

 "something which"を"what"とするのは構いません。但し疑問を抱きながら語っている感じには欠けます。
 平文を疑問文に換えたり構文の切り分け方を原文とかえたりしてはなりません。
 "because"は原因と結果が分かり易く捉えられる場合に用いるべきものであり、政治学や経済学のような軟派な学問には余り馴染みません。また、分かり易くても、或る物事が固有に負っている理由を言うには"due to"が多くは用いられます。その分かり易い理由が嘘であることはしばしばあります。聞く人は理由そのものを見て確かめることはできないからです。その話の場合も同じことで、若しくは、第三者の調査に委ねるしかありません
 "become"は形があるなど、一定の確かさの感じられるものについて言う語でありそうではないことについて言うものではありません。"a question"にせよ"an interrogation"にせよ、それらはこの節に出てきた『こと』であり『もの』ではないので"become"と言うことはできず、"get"或いは"come to be"と言う訳です。

●経済には「勢い」や「気」の部分がありますが、デフレ脱却の機運は遠のいています。構造改革は、実はそもそもやる気がなかったのではないかとさえ思えてしまう。

A motivation on getting rid of the deflation would have died away, but the economy has some part of "forces" or "minds". On the structural reform, anyone should be to think even that it'd have had no mind to give in the first place.

 "had no mind"は"never been minded"でもよい。

 主語の特定できない文――:不特定多数が主語となるような文――にはその主語を"anyone"とすると適当になることがあります。それはフランス語では"on"と言い――その文は:", on pourrait être à penser même qu'on aurait rien d'envie de le donner premièrement."――、広く用いられます。

●全国区の候補者は、絵に描いたような組織候補と、賑やかしのタレント候補です。そんな中、懐かしい絶望感がよみがえってくるのは私だけでしょうか。

On the candidates of the nationwide constituencies, sees some organised candidates like drawn upon the picture, and, some ones for a talents for a merry. Thereat, could it be on me alone that some memorable sense in a despair could come up twice?

 「タレント/the talent」は所謂和製英語との説もありましたが英語でも現に遣われています。但し一人のタレントも"a talent"ではなく"the talent"と言うのが"talentは"元はその人の才能を言うのでありその人を指すのではないことから、厳密にいうと適切であると思います。「誰かタレントでも…」なら"So some one of talent for..."となり冠詞は要りません。「そこにタレントがいる。」も"There is some talent."となり同じくです。
 "a merry"は「おめでたい」と訳することもできます。
 「よみがえってくる」の「来る」は本来は「懐かしくも望みの絶ゆるを意すのよみがへりてれるはわれのみなるや?」と、未然形なので"Is it be"ではなく"Could it be"となります。

 "again"は想定の範囲としては度数無制限であり、一度あったものが再び―:二度(ふたたび)―あることをいう場合は"twice"が適当です。

●「そんな'55年体制的なバカな話があるか」という怒りがこみ上げてきますが、それが現実です。

 As an anger of "Would an absurd business such like the '55 establishment be had?" welled up, it'd be the actual.

 馬鹿とは、即ち荒唐無稽であり"an absurd"となります。
 莫迦ならば"a fantastic"です。
 「阿呆馬鹿間抜け」は"a foolish absurd and a stupid"です。

●与党幹部がそうおっしゃるのは自由です。

It is the reasonable on themselves the cadre of the government party to tell such.

 「自由」、読んで字の如く"the reasonable on oneself"です。

●リベラル系メディアの追及不足はもちろんのこと、仮に保守系メディアであれば、どうして堂々と改憲を目指さないのかと訴えるべきところでしょう。

Of course had a shortage on the press for the liberals media, granted as being the conservatives media, there shall be a place to appeal why they don't fairly aim at amendment of the Constitution.

 報道もpressですが、それによる追及もpressと言います。"press"が「報道」や「出版」とは聊か分かりにくい感じですが、元は後者の意味から出来た語なのでしょう。なので報道は多くはpressではなくnewsで出版はpublisherでよいと思います。
 「系」や「派」、「党」、「部」、「族」などの固有のものを区別する語の多くは"-s"だけで表せます。日本の政党の名はそれぞれ 自由民主党:"The Liberals and Democrats"または"The Libs and Dems";民進党:"The Democrats";日本共産党:"The (Japanese) Communists";公明党:"The Republicans" となります。自民党の「自」と「民」は別々のものが合併により一つとなったものなので"The Liberals and Democrats", "The Liberal and Democratic Party"であり"The Liberal Democrats", "The Liberal Democratic Party"ではありません――六十年来誤った英文名称を用い続けています。弊ブログも今まで気づきませんでした。――。

 本当かと思うかもしれませんが、「訴えるべきところ」の「ところ」は"a place"です。そのまんまでOKです。"place"には立場や責任、順序などの意味があります。

●自民党には当然幅広い考え方があるのでしょうが、土台となるのは2012年の改憲草案ということになるでしょう。
Could the Libs and Dems have certainly many kinds of concepts, the one should be a base could mean to see the 2012 draft of an amendment of the Constitution.

 高度に口語的表現で文章としてはやや難解ですが、助動詞の過去形が多用される一文です。遣えるようになるには癖を盗み身に着けるしかありません。
 「幅広い」の"many kinds of"は形容詞の"a kind"には「心の広い」の意味があることを念頭においてのものです。「手広く手掛ける」なら"to take in many kinds"、「広く浅く」は"(had) many but shallow"です。

●憲法を政治化するという戦後リベラルが犯してきた過ちを反対側から見事に踏襲しています。何より、よけいな条文をあれこれと入れ込んでいて、言葉としても、法としても、美しく簡潔ではありません。
 Which is following a fault that the après-guerre liberals have come through making of politicising the Constitutionals by the opposite side remarkably. Anyhow, it put some unnecessary texts of articles in here and there, is not the pretty and concise, even for the words, even for the laws.

 「憲法」には憲法に係わる事柄が含まれるので"the constitutionals"としています。"the Constitution"でも誤りではありません。
 「戦後」を"after the war"とすると「戦後は終わった。」と云われる前の占領期ないしは復興期を指すことが多く、その後をも指すには批評界には一般的となっているフランス語が元の"the après-guerre"が適当です。
 「言葉としても、法としても、」は『あるべき言葉と法』が念頭にあるのでそれに適うかどうかを問うて"for the words, for the laws"となります。

●公明党は、支持母体の価値観の中心線を考えれば、本音では憲法改正を望んでいないでしょう。

The Republicans, as considering of their central method on their identity of value of the supporting parent body, for their true sense shall have never expected the Constitution to be amended.

 「母体」の"parent body"、「親会社」は同じく"a parent company"です。その"the supporting parent body"を"their supporting parent body"とすると上下関係が逆になるので注意を要します。

●戦後リベラル的には、最後の牙城である、改憲阻止が当然の大目標になるのでしょう。

For the après-guerre liberals, it shall be their certain major target an amendment of the Constitution to be prevented, their last citadel.

●興味深いのは、民進党の中に一定数存在する保守寄り勢力がどのような姿勢を取るかです。

The profoundly interesting, it is on what kind of posture the conservative-leaning influences existed among the Democrats properly to take.

 "it is on"と"what kind of"の間や"properly"と"to take"の間を巧く間を取ると本物の保守のような英語になります。

●国民の不満が高まって退陣するも、晩年まで改憲をあきらめていなかったように見えます。

So some national discontents gotten risen and him quited the camp, he to his last years seems to have never given it up an amendment of the Constitution.

●改憲を目指すことで生じる左からの警戒感に水を差すことで中道勢力を取り込み、彼らが一番やりたかった経済改革を実現したのです。

They could have realised the economical reforms they'd liked to give first, taken the influences of broads in by a mean of dropping the water onto an sense of wariness by the lefts which to rise due to aim at amending of the Constitution.
※:dropping the water: [a Japanese idiomatic] to let some course of things broken through by daring to give some utterance or action which the ones there dislike. "the water" means which given onto.

 新聞用語などは「中道」を"the center"としますが、『中道』を価値のあるものとしていう場合は"the broads"が正しい語となります。その一文も、取り込む価値のある勢力として語られており、また「左」を相対的位置づけとしてではなく絶対的に『正しくはない、望ましくはないもの』という意味合い――フランス語の「右/la droite」と「左/la gauche」が元の、――で用いているので"the center"は不適当です。

●それでも、なんとか東京オリンピックまで政権を延命して花道としたい。

Even there, anyhow they like to let the government sustained to see an Olympic in Tokyo and make it their final passage.

 「まで」は「ま」が「間」延いては「目」ということで"see"、「で」が"to"、で"to see it"です。

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by keitan020211 | 2016-06-11 18:30 | 文明論 | Comments(0)
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