【安倍改造内閣 変な言葉 合併SP】「仕事人内閣」

a0313715_22282995.jpg この程に発足した安倍改造内閣につき、憲法の定めるその長安倍晋三総理がその内閣の性格を「仕事人内閣」と語った。

 ――さっぱり意味が分かりません。

 英語に訳すと'the Cabinet of servicemen'。

 蛇足となるが、「いや、'servicemen'ではなく'service persons'でしょう。」などという下らないことを言ってはならない。所謂the politically correctnessの見地からの揚げ足取りであるが、'-man'や'-men'で何も間違ってはいないので揚げ足取りにすらならない。揚げ足取りとは少しは間違っていることについてのもの。'-person'や'-persons'は全くの誤りである。
 「そんなに相手を否定せずに建設的議論をしましょう。」というなら、彼は安倍政治と同じである。
 この程の改造内閣については、弊ブログは直前の記事にそれなりの好い評価をした。それなりにpoliticallyにcorrectな内閣であると思う。

 'the Cabinet of servicemen'……、何やら自動車販売店のサービスマンを想わせる。
a0313715_22295590.jpg 日本の高度経済成長は自動車や家庭用電気製品の普及とそのサービスマンの所得の向上と共に在った。経済を優先すると云う「仕事人内閣」で高い経済成長を実現するのであろうか?
 ――どうも安倍総理の言うのはそのようなことではないらしい。経済を優先するが、サービスマンの意味合いはないようである。安倍総理だけではなく、それを好く評する人々にも悪く評する人々にも、そのような理解はないようである。河野太郎外務大臣なんかを見ると、自動車販売店のサービスマンのような雰囲気が私にはするけれど。彼の地元の湘南地方はトヨタ自動車と日産自動車の販売店等の競争が歴史的に激しく繰り広げられて来た。その歴史を綴る本もあり、正に仁義なしとはそのことである。また、先日に3選となった横浜市の林文子市長は日産自動車の販売店の元社長である。

a0313715_22320087.jpg 自動車や電器の店の人をサービスマンと呼ぶ経緯は定かではないが、それらは無償回収修理の窓口となるなど、無償の業務が一部にあるからではないかと思う。serviceとは無償奉仕がその原義にはある。平たく言えばただ働き。銭を取る場合にもserviceと言う場合はサービス業こと第三次産業など、あるが、何れにしても普通は余り遣うものではない言葉が'service'とその日本語「仕事」である。無償奉仕は民法や労働基準法に依り原則としては禁ぜられる。
 故に、閣僚が報酬を取らないと言えば、それは紛れもなく「仕事人内閣」である。或いはこの国の経済を第三次産業を専らとして農林水産業や製造業をなくすと言えば、その陣頭を担う彼等は紛れもなく「仕事人内閣」である。

a0313715_22335834.jpg 第三次産業を'the industry of services'と呼ぶにせよ、service、仕事とはbusiness、業務及びその生み出す利益の総称をいい、個々の業務や労働者のjob、職務をいうものではない。個々の人に関わるものではないなら、「私の仕事は」やなどという言葉は粗絶対に成り立たない。逆に「お仕事は何をなさっていますか?」、'What service do you take in?'や「仕事は何時に始まるか?」、'What time will the service be off?'は成り立ち得るが、非常に鼻持ちならないお上品な言葉であり、少なくとも'your service'などのような所有格はつかない。
 'seivice'という観念は多分、マルティン ルターの職業召命観に由来する。ざっくり言うと、職業には神に仕える意思を持ってせねばならないということであり、彼のそのような発想は心掛けとしては誤りではないが、彼を元にして随分なきれいごとが西洋世界に広まり、それが職務における'service'や「仕事」という言葉につながり、近代産業による労働者の搾取の歴史になった。
 故に、「この店サービス悪いな。」や「もう少しサービスしてもらえませんか?」、「サービスさせていただきます。」などという遣い方は以ての外の下劣な口上である。「私の仕事は」などというのも意味不明である。

 もう一つ意味不明なのは物理学における「仕事率」の語。
 その概念は分かるが、それを呼ぶ言葉が意味不明、'rate of services'?????。
 英語の辞書を引くと、「しごとりつ」の項には'power'とある。数式の記号もPであるが、先ずそこで物理の先生が「'P'とは'power'の略です。英語ではそう言います。」と教えた時におかしいと気づくべきである。そも、「-率」さえ英語にはない。
 'power'なら「力」でなければならない。その外には「力」という概念は物理学にはなく、物理学では「梃に掛ける力」とは言わずに「梃に掛かる重力」と言うし、混同もない筈である。
 その線でいうと、「仕事人内閣」は「権力主義内閣」ということになる笑。

 にもかかわらず、この国には「仕事どう?」などとの言葉が年中あちらこちらで聞かれる。その点は日本は西洋よりも西洋的といえる。勿論、19世紀までの街は煙に塗れて労働者が身を毀しているのに中産階級は左団扇の西洋である。
 「仕事」の話をする人は何もしていない人と見て良い。そもそも自分が何をしているかを分かっていない、分かりそうもないからである。前の安倍内閣はそんな人の宝庫であった。

 正しい日本語は「勤め」である。
 「どちらにお勤めですか?」とは勤務先を訊く場合もあるが、本当は職業を訊く言葉である。「どちら」とは「何」の雅称である。英語にはぴたりと来る語がないが、フランス語には'Quel est votre travail?'または'À quelle société vous travaillez? 'となり、日本の就職情報誌『とらばーゆ』の語源になっている。因みにフランス語は「会社」も日本語とぴたりと同じくune sociétéと言う。英語の'company'はどちらかといえば中国語の「公司」の意味合いに近い。
 また、'job'は「職」または「職業」。今はやくざしか遣わない「しのぎ」も元は「職」の訓読みである。「お前さん、ようけしのいどるか?」と言えば'Are you taking good job?'となる。故に「明日は仕事があるから」と今まで言っていた人はこれからは「明日はしのぎがあるから」と言えばよい。「職」と言うのも「しのぎ」と言うのもどうしても違和感があるならば'job'に当たるa0313715_22392516.jpg言葉を用いずに'travail'に当たる「お勤め」と言えばよい。昭和の時代には普通に「お勤め」の語が公にも私にも遣われていて「お仕事」、「仕事」の語が遣われる様は記憶にない。正に平成になる頃から片仮名書きの「シゴト」――おぞましい。――と共に見受けられ出した。多分、当時からこの国において力を持ち始めた、フリードリッヒ ハイエクを祖とする各界の新自由主義者が言い広めた言葉と思われる。「仕事の出来る人」や「仕事の出来ない人」という新奇な言葉が平成の時代の始まりの頃に生まれた。新自由主義は先に述べた『神への奉仕』の概念を教会としてではなく個人に還元するので業務における'service'もまたその全体としてではなく個人単位でいう。今は高須クリニックの院長が会員であることでも有名なフリーメイソンもそこに一枚噛んでいたかもしれない。ルパード マードック氏がテレビ朝日を買収したいとか、そんな時代のことである。
 そういえば、『必殺仕事人』というそれもまた意味不明な題名の時代劇を放送していたのもテレビ朝日である。
 昭和の時代には当時から今に言う「仕事探し」というのも「勤め口探し」と言っていた。何かと昭和を蔑む弊ブログではあるがその点は昭和が正しくて平成は誤りであり、私もその意味では昭和的でありたいと思う。

a0313715_22411705.jpg 松本幸四郎が三代同時に襲名することを発表する会見で次の松本幸四郎になる市川染五郎が抱負を語り「つとめてゆきたい」と言った。その字幕が「務めてゆきたい」と出ていたが、正しくはそれも「勤めてゆきたい」である。「務める/having my duty」も誤りではないが大上段な言い回しであり――歌舞伎界の務め、the dutyは人々が決めて求めているものではなく、あくまでも歌舞伎界のそれぞれの家の流儀に過ぎないのでそれを会見で語ることは余り考えられない。――、ともすれば独り善がりになりかねない。「勤めてゆく/having my travail」は平たく言えば「頑張ります。」である。
 逆に、政治は国民の舞台裏までもの監視の下に行うものなので「務める/having the duty」が適う。

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by keitan020211 | 2017-08-04 22:42 | 文明論 | Comments(0)
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