エルサレムが首都になって1か月 その意味は何か?

賊軍を官軍の勝ち組クラブに入れる
賊軍戦没者の靖国神社の合祀に 絶対反対

都合の悪い歴史を覆い隠す
A級戦犯の分祀に 絶対反対

皆様の力で阻止しましょう!

 ――…随分と失礼な題名である。
 イスラエルは永らくエルサレムをその首都と宣言しており、先月にアメリカのトランプ大統領がそこをかの国の首都と認めたことは或る一国による国際認知の変更に過ぎない。
 本来は他の国々が何といおうと自国が宣言したことがその国の決まりなのであり、他国の認知は身も蓋もなくいえば便宜的目安に過ぎない。
 しかしアメリカはこの程にエルサレムをイスラエルの首都と認めたことにより、イスラエルのそのような意味における主権と自決を支持する旨を表明した訳である。
a0313715_18461468.jpg それまでは他の面ではイスラエルの主権と自決を強く支持する方針でいたが、これからはテル アビブが首都であるという便宜的認識を廃してより全面的に支持することにした。便宜的――交通の利便もテル アビブが格段に良い。
 交通といえば、エルサレムの嘆きの壁の近くの駅の名がそれを受けてトランプ駅に改められる。

 因みに我が国日本は、自国が宣言した首都というものはなく、東京がテル アビブのような便宜的首都として国際的に認知されている。今般のイスラエルの件は日本の首都についても影響を及ぼすかもしれない。テル アビブや東京は分かり易く言い換えれば「政府所在地」であり首都ではない。

 その日本はその件を受けて何故か、アメリカによるその認知を認めないことを支持する――何かをしないことを支持するというのも政治的に変な話である。――ことを表明しているが、日本は永らくそのことについては二重基準を取っている。政府の公式見解としてはテル アビブを認知しているが世界地図や歴史の教科書などの民間においては多くがエルサレムの地点が赤く印されている。赤い印は首都を示す。なので日本人の多くは何となくエルサレム説を受け入れているが――そんなことはなかったとは言わせない。――大人になって色々と政治の実情を知るとテル アビブ説を支持するようになる人も少なくない。故に多くの日本人にとってはトランプ大統領のその決断はごく普通に理解できることであり、そうではなくても少なくとも信じがたい暴挙などとして非難し得るものではない筈なのである。
 その一件は今時の日本人が如何に嘘つきであるかを示すことでもある。

 そもそもその件に噛みつく人々は首都の意味を分かっていない。「政府所在地=首都」と思っている。しかしイスラエルや日本の他にも、オランダの首都はアムステルダムであり政府所在地はデン ハーグである。そう見れば、アメリカの首都をニューヨークと答える人を強ち侮れるものでもない。
 首都とは何かの認識には概ね二つの大きな考え方がある。

 ①社会契約のなされた場所。
 ②資本の集積される場所。

a0313715_18491811.jpg イスラエルやアメリカの考え方は典型的に①である。
 エルサレムとワシントンは何れもイスラエルとアメリカの国家がそこで立てられたことを記念する場所であり、国民と政府などの主要の権力が社会契約を結ぶことにより立憲主義に基づく国家が出来たと少なくとも理屈としては理解される。ワシントンはより理屈に負う処が大きいがエルサレムは歴史的経験の宝庫であり、理屈抜きというべきものも大きい。
 イスラエルやアメリカの程には大きくて壮絶な歴史によるものではなくても、その考え方に基づく国は多くある。例えば北京を首都とする中国もそうである。

 ②のみに基づく国は少ないが、①と②を併せ持ち、②の考え方のより強い国々はイギリス(:ロンドン)やフランス(:パリ)、ドイツ(:ベルリン)など。
 日本の東京は②のみであり、①の考え方はない。日本の社会契約と立憲主義は全て事後承認に基づくので特定の場所にてなされて記念されるものではなく、統治に関わる者が適宜の場所で行う密議や各地に散在する国民個人の任意の承認に委ねられるのが特徴である。尤も、アメリカなどの諸外国にも現代はそのような考え方が強まっており、首都には意味がないとする説もある。トランプ大統領が批判する広い意味でのワシントン政治というのもそのことであり、その「ワシントン」は必ずしも実地のワシントンのことではない。
 実は私、弊ブログも基本としてはトランプ大統領の批判する「ワシントン政治」を支持するが、トランプ大統領の批判と主張にも意義があると思い、トランプ政権を応援することにしている。
 私、弊ブログが認めないもの、世界に亘っても廃れつつあるのは②の考え方であり、そうなると日本には尚更に首都はないことになる。首都不要論である。
a0313715_18533230.jpg ②は資本主義経済と密接に、というか同一のものであり、資本主義とは大雑把にいえば利益よりも資本の蓄積を優先する思想である。勘違いしている人が結構多いようではあるが、所謂儲け主義への批判は資本主義を地でゆくものであり、儲け主義は資本主義ではなく自由経済という。資本主義は自由経済ではない。
 ロンドン、パリ、ベルリンや東京は資本主義の中心拠点として近代に再整備がなされた場所であり、①の社会契約の場所としての意味は薄いか或いは全くない。
 そのような所を首都と呼ぶ国々の人達からすればトランプ大統領によるエルサレムの首都の承認は資本主義を毀す許し難いものと映る。
 私は何も、ロンドンやパリを嫌いとかテロを仕掛けられても仕方がないなどというのではなく――寧ろ世界最高の二大都市と思う。――、それらに付与されているそのような位置づけを否定するだけである。それらはあくまでも政府所在地でしかない。

 トランプ大統領の決断は社会契約と立憲主義というものを世界に示す。

 しかしでは日本がそれを受けてどうするべきかといえば、確かなことはいえない。
 今までは官民の二重基準が当たり前に通用しており、今やそれを変えるべしとも思わない。二重基準とは言い換えれば複眼であり、知性にとっては大切なものである。二重基準を非難する人達は自他共に単眼でしかものを見ないようにさせようとしている。問:「イスラエルの首都はどこでしょう?」――答:「エルサレム。」:で何も困ることはないし、「テルアビブ」と答える人は知ったかぶりの疑いがある。そもそも、「テル」と「アビブ」の二語であることを知っていて言っているのか?
 他国の社会契約を無視して自国の立憲主義を云々するのは違憲としかいいようがない。そもそも日本には社会契約のなされた特定の場所はなく、故に彼等は②の資本主義の論理だけを以て東京を日本の首都と認知している訳である。故に地方分権を訴える民主党をぽい捨てにして「フォルクスパルタイ(自民党) ポロ」でしかない立憲民主党に鞍替えたりする。
 日本は密議と事後承認の積み重ねによって細々と築かれて来たそれなりの社会契約と立憲主義を大切にしてゆくしかない。そのような姿勢もなくゴネ得の場でしかない国際世論に与するのは以ての外である。

ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック投票

a0313715_15074081.png●weathernews 地震情報



■NEWS of the WORLD


a0313715_18135641.jpg
    ●AFP(フランス パリ)
a0313715_20290187.png
    ●ル フィガロ(フランス パリ)
a0313715_16210877.png
    ●フランクフルター アルゲマイネ(ドイツ フランクフルト アム マイン)
a0313715_18035419.jpg
    ●共同通信(日本 東京)
a0313715_20324653.png
    ●朝日新聞(日本 大阪)
a0313715_20351165.gif
    ●日本経済新聞(日本 東京)
a0313715_20365208.png
    ●ボストングローブ(アメリカ マサチューセッツ州ボストン)
a0313715_20390867.png
    ●タンパベイ タイムズ(アメリカ フロリダ州タンパ)
a0313715_20405274.png
    ●グローブ アンド メール(カナダ オンタリオ州トロント)
a0313715_18190235.jpg
    ●ロイター(イギリス 英国 ロンドン)  
a0313715_14522563.png
    ●ザ テレグラフ(イギリス 英国 ロンドン ウェストミンスター)
a0313715_20590106.png
    ●ジ インディペンデント(イギリス 英国 ロンドン)
[PR]
by keitan020211 | 2018-01-03 18:43 | 政治、社会 | Comments(0)
<< 【追悼】星野仙一 元プロ野球選... 【2018年 年頭の論説】国と... >>