東京地下鉄のBGMと京都の私道の封鎖――所有権の履き違いが起こした事例

賊軍を官軍の勝ち組クラブに入れる
賊軍戦没者の靖国神社の合祀に 絶対反対

都合の悪い歴史を覆い隠す
A級戦犯の分祀に 絶対反対

皆様の力で阻止しましょう!

 今朝のTBSテレビの『ひるおび』に、東京メトロ日比谷線の車室における後方音楽、BGMの放送の開始についての話題があった。
a0313715_16340439.jpg 『ひるおび』は数年前までは反安倍の振りをしながら視聴者を安倍政権の支持へと誘導しようとする最悪の番組であったが近頃はその「振り」がなくなり、安倍政権寄りの立場を何となく明らかにするようになり、その後今は親安倍でも反安倍でもない凡そ中立な番組となって好感度が上がっている。テレビ朝日の『ワイド!スクランブル』やフジテレビの『ノンストップ』などの同じ時間帯の他局等の番組が前の『ひるおび』より少しましな程なだけの悪いものであるだけにその伸びようが一層際立つ。
 『ひるおび』はそこでかのBGMのことについて否定的見方を前面に出し、八代英輝弁護士や福本容子毎日新聞編集委員が列車などのような公共の場における音楽の放送や演奏は人権に関わる問題であり、極めて慎重に考えなくてはならないことであると意見した。弊ブログもまたその見方に同意する。

 騒音のような避けられないものとは違い、楽音はそれを出す者が他者がそれを聴くことを強制する性質がある。強制を承諾する者のみにより楽しまれて成り立つのが音楽というものである。
 商店のように客がそこに来ることを任意に選べる所においてさえそこにおける楽音の放送や演奏は慎重にされるできものであるが鉄道などの公共交通は客が任意に選ぶことは大抵はできない。客は或る鉄道の利用を住地や行先により宿命づけられて利用する。そのような場においては運行の維持に直接に関わる事柄の外は事業主が客に何等かの強制をすることはできないと解するべきである。それが八代氏の人権問題ということの本質と思われる。
 尤も、そのような人権の定義は憲法には何も記されない。改正しようとしなかろうとそれは同じではあるが、民事紛争においてはそのような人権の定義が必要となることがある。「そんな法律はどこにもないではないか。」は通用しない。
 日比谷線を日頃に利用する有力者などが東京地下鉄を相手取り訴訟を起こすか或いは一般利用客がBGMの放送の取り止めを求める署名運動を起こすことが望まれる。

a0313715_16361517.jpg 『ひるおび』はそのような人権上の問題だけではなく、そのBGMに選ばれた楽曲等の不適切性を指摘し、センスのなさの観点からも批判した。選ばれた曲等はショパンの『ノクターン』など、悉く夜を主題とし昼間の放送には馴染まないとのものであり、完膚ない批判である。それも弊ブログは同意する。
 そういえば日比谷線は「立入ると鉄道営業法第33条により罰せられます。」との掲示が列車にある低俗な鉄道会社の列車も乗り入れる。そこでも「東武に交われば馬鹿になる」訳である。
 他にも京王電鉄がこの2月に運行を始める新しい特急列車の車室にBGM放送をすることになっており、私の年来に好きな京王の良識が疑われる残念なことである。
 また車室のみならず、駅における列車の到着や発車の際の短い音楽、所謂発メロも同じ理由から廃止若しくは禁止が望ましい。日本人は音に関し節操がないとか芸術としては成り立たないものを――※:芸術は先述の「強制の明示的承諾により成り立つ」ということ――芸術といって擁護するとは永らく指摘される悪弊であり、そのようなものが行われていながら外国の訪問客がオリンピックなどで日本の鉄道を利用することは国の恥になる。「オリンピックまでにするべきこと」の第一は発メロの廃止であろう。

 そのようなしばしば面白いとか新しい試みなどといって見過ごされていつの間にか当たり前のものになり果せ易い――当たり前ではなければよいというものでもないが、――ことを、日和見の姿勢で成注をかまさずに批判をした『ひるおび』は素晴らしい。

 その東京メトロや京王電鉄のBGMのことに横たわる本質は何なのか?

 その示唆になるかのような話題が『ひるおび』のその直ぐ前にあった。

a0313715_16274467.jpg 京都市北区の京福等持院駅の近くにある京都学園という学校の所有する私道が長らく周辺の市民の便宜の見地から公道に準ずるものとして開放されていたのが、当学園の京都市役所への申し入れにより廃されて市民が通れなくなったことについて。
 当学園は開放の廃止からはそこを生徒の陸上競技に用いる場に改装している。
 そこが通れないことに由り人々は京福電車の二か所の踏切を渡って迂回せざるを得なくなり、殊に車が踏切の直ぐ脇にある交差点を曲がれずに切り返しを要するなどの大変な不便が生じている。

 『ひるおび』の八代弁護士が先ずは解説するように、その私道の開放の廃止は合法であり、市民が訴訟を起こしても勝てる可能性はない。
 八代氏の見方とは少し違う観点であるかもしれないが、その合法性の焦点は京都市役所への当該の申請の瑕疵の有無にあると思われる。そこに瑕疵があれば原告の勝訴の可能性はあることになるが瑕疵がないのでないことになる。
 そこを憲法の「国民の財産は公共の福祉のために用いることができる」の規定を持ち出すのは門違いであり、役場や政府は私有地であるその私道を市民のために開放することを求めることはできない。当該の申請の制度は逆に私有地が所有者の意思により所有者以外の人に自由に使われる現実の状態を所有権の侵害と誤認しないようにするためのものと考えられる。
 しかし京都学園の一連の措置は法的問題の外に、一般常識の観点から、市民としての誠意に乏しいものと見做せる。
 八代氏は裁判の勝ち目はないものの、互いの歩み寄りによる解決が大切であると語る。
 尤も、歩み寄りを試みても埒が開かないことも少なくはなく、彼のその勧めには必ずしも賛成し得るとは限らない。先ずは京都学園の市民としての基本的心構え、それが改められることが必要である。
 その心構えとは自己の所有する財物は所有者の任意により処分することができるとは限らないことの認識である。例えば自動車の廃車はその所有者が任意にすることはできず廃車処分の制度に基づき専門の業者に委ねなくてはならない。また、自分の家なら何でも自分の好きなように暮らしてよい訳ではない。或いはみかんでキャッチボールをすることが自由といって認められるかといえばそうではなかろう。
 京都学園による私道の開放の廃止はいわば鉄パイプと八つ橋でゴルフをすることを生徒達に教えているようなものであり、所有権の履き違いであり、公共の観念の欠如である。
a0313715_16293319.jpg どうも今時は自分のものなら何でも自分の好きなように使える、それぞれの自由なのに文句を言うべきではないという風潮が強まっている。グローバリズムもそれを後押ししている一因であろうし、それにより公共心が弱まり或いは全くない人も少なくない。
 左の写真の例などは私権を主張するために公権の定める標識の図柄を用いており、逆に違法ではないか。

 自己所有の私道とはいえ、元々道路として造ったものである。道路の形をしておれば人はそれを道路と認識するものであり、それを「いいえ、私達だけが通るものです。」と云うことは常識からして許されるものではない。或いは道路の形をしてはいなくても人々が容易に通行することのできるような形になっておればそこを通る他人がいてもそれは所有者の責任である。それにより所有者の所有権そのものが否定されて通行の許可が命ぜられることはあり得ないが、責任の一端の指摘は免れまい。所有地の取得が侵略によるものならば尚更である――※:その場合でも実効支配の権利が認められる場合がある、その京都学園と周辺の市民の件には実効支配のことは当て嵌まらないが。――。

 東京メトロもまた、列車は自社の所有するものである以上はその車室や駅をどうしようと自社の自由であるという考えがある故のBGMなのであると考えられる。公共性の高い事業である鉄道会社として相応しい考えとは到底思われない。「バカの壁」は尚も厚い。

ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック投票

a0313715_15074081.png●weathernews 地震情報



■NEWS of the WORLD


a0313715_18135641.jpg
    ●AFP(フランス パリ)
a0313715_20290187.png
    ●ル フィガロ(フランス パリ)
a0313715_16210877.png
    ●フランクフルター アルゲマイネ(ドイツ フランクフルト アム マイン)
a0313715_18035419.jpg
    ●共同通信(日本 東京)
a0313715_20324653.png
    ●朝日新聞(日本 大阪)
a0313715_20351165.gif
    ●日本経済新聞(日本 東京)
a0313715_20365208.png
    ●ボストングローブ(アメリカ マサチューセッツ州ボストン)
a0313715_20390867.png
    ●タンパベイ タイムズ(アメリカ フロリダ州タンパ)
a0313715_20405274.png
    ●グローブ アンド メール(カナダ オンタリオ州トロント)
a0313715_18190235.jpg
    ●ロイター(イギリス 英国 ロンドン)  
a0313715_14522563.png
    ●ザ テレグラフ(イギリス 英国 ロンドン ウェストミンスター)
a0313715_20590106.png
    ●ジ インディペンデント(イギリス 英国 ロンドン)
[PR]
by keitan020211 | 2018-01-30 16:36 | 政治、社会 | Comments(0)
<< 私の小写真集 A DAY IN... 【Freesia料理】納豆にマ... >>