安倍総理「印象操作」は本当か?
 安倍総理が野党に対する批判に度々遣っている言葉「印象操作」――

 私はそれを聞き、公文書や私文書の偽造の捜査のことかと思った。
 
a0313715_16302441.jpg 森友学園疑惑や加計学園疑惑などなどの野党等による追及、それに対する国会での答弁に安倍総理は「貴方方が私達与党にしているのは、それ印象操作です。」みたいに言う。
 そのことがネットやテレビや新聞の報道に話題となり、「印象操作ではない、安倍総理の思い込み。」とか「印象操作は普通にするものでありそれそのものを批判するには当たらない。」、「全くその通り。」などとの多くの人々の所感が語られている。ツイッターを見ているとその「印象操作」の語のない日はなく、15分に1人はそれについて語るツイートがある。

 本当に、野党は安倍総理と与党の印象操作をしているか?

 先ずは印象操作の意味を考えることから。

 何かがあれば、そこには印象が生じる。
 人などの動物は事実や現実を在るが侭に認識することができるのでは必ずしもなく、しばしば事象とその認識とのずれが生じる。そのずれが ≧0 となることを印象という。
 即ち、事象を全く在るが侭に認識しても、印象という。そこで完全な認識を得ても次もそうなるとは限らないので或る事象が時を過ぎればその認識はもはや印象と呼ぶべきものに過ぎなくなる。例えば思い出や過去の思い入れがそれであり、「印象的な出来事だった。」と語られる。

 印象操作とはそれを操作することである。
 若し事象と認識のずれが5となれば、それをなるべく0に近く、とりあえずは2にしたいという際に、指数-3の印象操作をしたことになる。
 と言うと、安倍総理の言う「印象操作」とは随分と違う印象の印象操作ということになる。彼はそこで野党の言うことは事実や現実とは違うと云っている。故にそれが印象操作ということなのではないかと思う訳であるが、事象とその認識を掛け離れさせることだけではなくそれらを近づけるための作為をも印象操作という。というか、本来は印象操作とはそのためのものであり、それを逆用することが総理の言う印象操作である。
 物事を在るが侭に見る/見てもらうためには在るが侭では済まない作為を要する。そのように在るが侭を実現するための作為を含む自然を普通の自然主義といい、そのような作為を悉く否むことを極端な自然主義という。例えば西南欧の海岸の浜辺はとても美しい景色の所が多くあるが、日本の海岸の浜辺は貧相(プアー)な所が多いとしばしばいわれる。それらの違いは西南欧の浜辺は普通の自然主義であり、日本の浜辺は極端な自然主義であることによる。普通の自然主義は不自然な物事があれば人がそれを自然に戻すための作為をするが極端な自然主義は不自然な物事を見つけてもそれを自然のなりゆきと見做して何の作為もなく放っておく。故に日本の浜辺には無造作な構築物やごみが溢れるし、東京都の豊洲の新しい中央卸売市場の建設地の土に放ってあった危険な化学物質の存在をも「自然に放置」した侭に新しい市場棟等が建つ訳である。また、路に唾や痰を吐くなどのなどの「おっさん」及びビールを飲み奇声を挙げるなどの「おっさん女子」的行為行動の多くも極端な自然主義、即ち超自然主義の一種と思われる。

 歴史的思想としてしばしば誤解されるのが『大和魂』或いは『やまとごころ』である。大和魂とは本来は自然ではない物事を志向する『漢意(からごころ)』に対し自然を実現するための作為を含む思想であるが、素人はどうせ原典を読みはしなかろうということか、一切の作為をも否むことをいうかのように教える/思う向きが多い。
 或る評論が『安倍総理はやまとごころの政治家』と題して印象操作を嫌う安倍総理はそのように一切の作為をも否む超自然主義の政治指導者であると評するが、それは『やまとごころ』の誤解或いは捻じ曲げに基づく見方である。『大和魂』、『やまとごころ』は『漢意』を必ずしも受け容れないものではない。
 
 尤も、安倍総理自らが本当にそのような超自然主義者であるのかは分からない。そもそも憲法を制定しようとすることが自然にはない作為であり、「他におしつけられたものではない」新しい憲法を作ろうと唱えることは少なくとも超自然主義的ではない。その場合は、超自然主義とは今の憲法を動かすことのできない既成事実である故にそれをいかようにも動かすべきではない、果ては読むべきでもないとか一般の国民には守る義務はないとかとすることをいう。改正の否定は無論のこと、読むことを必須の前提とする解釈改憲をさえも否定する訳であり、安倍内閣による所謂「7.1閣議決定」に反対する向きにはそのような意味での超自然主義者が多いと思われる。弊ブログは憲法の改正には反対であるが解釈改憲は場合によっては肯定する。「7.1閣議決定」は、弊ブログとしてはその根底の思想をまでも賛成することのできるものではないが必ずしも意義のないこととはしない。解釈改憲の閣議決定の手続と集団的自衛権の行使を何であれ容認することそのものには問題がないと見る。

 以上を念頭におき考えると、野党は安倍総理とその政権についての印象操作をしているとは思われない。

a0313715_16195999.jpg 安倍達についての印象操作をしているのではなく、自分達野党についての印象操作に明け暮れている。

 例えば加計学園疑惑に関して安倍政権の印象を操作するという際には、操作する前の既存の印象というものがある筈であるが、加計学園疑惑が出て来る前にはそれについての印象は存在しないので、印象操作が出来る筈もない。疑惑が出た初めは何も分からない状況から始まるので、そこで野党に出来ることは0からの批判追及だけである。そこには何であれ安倍政権そのものの印象というものは存在するが加計学園疑惑から生じる安倍政権の印象は既存の安倍政権の印象を踏襲し或いは自ずと変化する形においてしか存在せず、それは印象操作ではなく単なる印象の存在である。
 しかし、野党は自分達についての印象操作には余念がないようである。
 大雑把にいえば、巨悪安倍政権に数の力で抑え込まれる野党という印象を巨悪安倍政権に毅然と立ち向かう野党という印象に変えることであるが、一方では前者の数の力で抑え込まれる印象を切り札の一つと思い込み温存しているために、そこだけは操作しない生煮えの印象操作になっている。若し彼等が本当に自らの印象を操作して変えたいなら、前者の印象を捨てるべきである。その既存の印象は議席の数や政党の支持率などの分かり易い事実現実に基づく故に、自分達は事実を見ている、現実を分かっているという自負心を不適切でも支えるものとなっている。
a0313715_16251835.jpg 『巨悪安倍政権に数の力で抑え込まれる野党が巨悪安倍政権に毅然と立ち向かう野党という印象に変わる』という物語の筋書は弱者が自らを自力で救済するということであり、不具や貧困などによる弱者を大切にするという野党の多くの信念とは矛盾する。今の野党の姿勢から見える彼等の本質は自力救済を至上命題とする新自由主義的発想そのものであり、信用される筈がない。鳶が鷹を生むかのような、世界に類を見ない都合の好過ぎるお伽噺である。
 民進党はそもそもは先に述べた超自然主義なものはない党なので印象操作などの自然のための作為を否定しない処か寧ろ最も好む。その意味においては民進党は歴然たる保守政党といえるが、今般はその描き方が誤っているようである。超自然主義者が多いのは特定の支持政党はないが反安倍政権で、漠然と野党共闘に期待する向きであろう。また、自民党の一部にも超自然主義者は多く、度重なる議員等の失言もそれによるものと思われる。
 民進党は寧ろ、今までにしていない安倍政権についての印象操作をもう少しするべきである。そのためには国民にとっての今の安倍政権についての印象はどうなのかを正確に把握することが必要なのであり、「若者の多くが安倍政権を支持している。それは若者の保守化の表れだ。」などという全く根も葉もない思い込みを捨てることから始まる。

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# by keitan020211 | 2017-06-27 16:30 | 政治、社会 | Comments(0)
【追悼】小林麻央 アナウンサー、女優
 2017年6月22日に34歳で逝去
a0313715_17491555.jpg 1982年に新潟県小千谷市に生まれる。
 國學院高等学校及び上智大学文学部心理学科を卒業
 2001年に日本テレビの『恋のから騒ぎ』―司会:明石家さんま―に姉の小林麻耶と共に随時に出演してデビューへの布石を打つ。
 2003年より2006年までフジテレビの『めざましどようび』の天気キャスターを務める。
 2006年より2010年まで日本テレビ・NNNの『NEWS ZERO』の副キャスターを務める。
 他にもテレビのドラマやCMなどに多く出演。
 2010年に歌舞伎役者の成田屋市川海老蔵と結婚する。
 2016年に乳癌に罹っていることを公表し、以後、随時にテレビなどがその闘病を報じた。自らも同年にブログを設けて闘病生活を伝えた。

 前にも幾度か弊ブログに記しているが、私は元々彼女の姉の小林麻耶が好きである。
a0313715_17475320.jpg 麻耶はTBSテレビ・JNNの夕のニュース番組『THE NEWS』の副キャスターを麻央が夜の『NEWS ZERO』の副キャスターをしていた頃にしており、TBS・JNNでは例外的に私のよく観る好きな報道番組となっていた――他には現民進党の参議院議員の杉尾秀哉の『ニュースの森』と『筑紫哲也NEWS23』――。その麻央の相方は今はテレビ朝日・ANN報道ステーションの常任解説員の後藤謙次である。後藤もその頃に知り、私は後藤ファンである。
 山下達郎による主題歌『MUSE』が大人爽やかに印象深いその『THE NEWS』は視聴率でも評判でも鳴かず飛ばずであったという。私には能く分からないことであるが、年来に左翼色の強い報道番組が根強く支持されていたJNNにして、後藤と麻耶による中道色を打ち出したニュース番組はTBSファンへの裏切りと映ったのかもしれない。
 その頃はフジテレビが徐に力を失い始めており、『THE NEWS』の裏番組であるFNNの『スーパーニュース』もマンネリ化がしていた。故にも私は永年に支持しているフジテレビのそれを観るのを意外とあっさりとやめて後藤と麻耶のニュースを観始めたのである。

a0313715_17461008.jpg 思わしくない『THE NEWS』の麻耶――対してフジの弱体化を助け補う切り札のような存在に育ち、しかも首位日テレの旗艦(フラッグシップ)のニュース番組のキャスターとして活躍する麻央――正に「今一つな姉と益々栄える妹」の図に忠実な様であった。
 因みに今思うと、『NEWS ZERO』は『THE NEWS』のパクリなのではないか?黄色が黄緑色に、姉が妹になって俳優達が副キャスター陣に投入されただけで、番組の全体の雰囲気はよく似ている。どうも、小林姉妹のために用意されたニュース番組なのではないかという気もしてくる。
 判官贔屓ではないが、それでも私は麻耶を応援し、麻央については後の海老蔵との結婚までは、芸能ニュースから聞こえて来る音声で聞いたことはあるけれど見たことはない人であった。

 第一印象は「いいと思いますよ。」。
 美人ということでいうと麻耶よりも美人ではあるが、キャラ的にはどこか物足りなさが残る。
 麻耶のようにあけすけにぶりっ子をかませる人が羨ましいと思うが、麻央には何か羨ましくなるような処がない。嫌いな処も何もないが、私にはどうも無味乾燥な感じがするのが麻央を初めて見て思ったことである。年寄り言葉に訳すと「上品過ぎる」。

 尤も、それが麻央の人気の秘訣でもあったのであろう。
 人を羨ませるような処がなく、手堅くニュースを伝え、庶民に分かる高級さに富む衣装を纏う。典型的に賢くて美しい女性――
 多分、根は麻耶も同じなのであろう。しかし麻耶には嫌味のない羨望や大きな当たりを狙う貪欲さ、自分好みの品の良さが感じられる。そんな麻耶を好きな私から見ると、麻央はどうしても「自分がない」人に映ってしまう。

 しかし、'My Revolution'を興したのは悲しくも、麻央であった。
a0313715_17504545.jpg それが癌の公表の後に始めた闘病ブログ、或いは、海老蔵を伴侶に選んだことからそうなのかもしれない。
 革命らしい自己革命のない麻耶の影はそれと共に増々薄くなってゆく。薄くなるのは麻央の髪だけでは済まなかったのである。
 但し、麻耶はその麻央を4年に亘り陰で支えていたという。その分は影が薄くなるのは必然でもある。

 麻央の闘病と逝去の報の数々に、「そんな場合ではない。」とか「政権と国民の現状への世間の関心を逸らす安倍の陰謀なのではないか。」とかの声や雰囲気も一部にある。私は必ずしもそうは思わないが、言い得て妙と思うものもある。
a0313715_17525385.jpg かつては闘病や逝去、即ち死と共に生き続けることが大きな関心を持たれていたのは石原裕次郎や美空ひばりなどのような大御所だけであった。私も石原が赤い浴衣を纏って恢復の姿を現す様を見て大いに安堵を覚えたものである。しかし、今はそこまでの有名さは必要ない。麻央の位に一部の人々の人気しかなかった者についても、世間は病に臥すと大御所も顔負けの大きな関心を寄せる。それまでは何の関心もなかった人々も、興味がないからといって話題として切り捨てることがなくなっている。今時の若い人々はつき合いが好くなっているといえよう。私も今時の若い人々を好きであり自らも若者に片足を突込んでいることを自認しているので麻央の闘病と逝去の報の数々を無下に批判せずに生暖かく見守っていた。年寄りはそれを癌や情報発信などの社会派の話題としか捉えないか或いは「誰それ?知らないからどうでもいい。」と切り捨てるかである。社会派には「命」や「個人の生き様」の観点が希薄である。

 早くから麻央を知っている人々には、彼女を好きな人々の一方に、私が先に指摘したような「自分がない」キャラに「そこまで話題にする程の玉か?」と思う人々もいよう。
 確かに、そんな彼女を誉めそやすようなことは所謂保守的価値観のおしつけにつながりかねないものもある。政治的保守ではなく、価値観における保守性である。故にかのような疑問に対してもメディアと世論は謙虚たるべきである。
 私が違和感を特に覚えるのは「早過ぎる」や「34歳で…」との所感の数々。
a0313715_17560232.jpg 早逝は決して望ましいことではないし、長生きを尊ぶことは大切ではある。私は長生きしたい。
 しかしそれらの言葉には「平均寿命-享年」という、いささかおしつけがましくまたはしばしば内容のなさげな価値観が感じられて宜しくない。彼等にとっての「早過ぎる」は何に対して早過ぎるのか、それはひたすら人並みだけを目指す人生をやってみて予定通りに死ぬような時間の長さに対して早過ぎるということであろう。未だにそんな陳腐な所感が当たり前のように捧げられるのがテレビや新聞であり、それでは政治家が人を傷つけ或いは国益を損なうようなことを言うことが絶えないのも必然である。一体どの口が彼等政治家を非難して悦に入っているのかと思うばかりである。仮令それが癌の経験者であっても私、弊ブログは容赦しない。
 
 ――「葬式の空気を乱している。」て、初めから乱れていますが、それが読めませんか?
 村尾の所の空気なんて幾らでも乱してやるよ。

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# by keitan020211 | 2017-06-25 17:56 | 生活 | Comments(0)
【考察英語】BBCの小林麻央死去の記事を校正する
Mao Kobayashi: Japanese cancer blogger dies at 34
BBC NEWS, London, England, Great Britain
23 June 2017

A former Japanese newsreader who won legions of admirers after deciding to publicly chronicle her battle with cancer has died of the disease.
Mao Kobayashi, who was named one of the BBC's 100 Women in 2016, died late on Thursday at home in Tokyo, aged 34.
Her husband, famous kabuki actor Ebizo Ichikawa, said in his own blog it was "the day I cried most in my life".
Ms Kobayashi's blog was ground-breaking in a country where people do not like to discuss personal issues.
Like many others, she had initially concealed her battle with breast cancer from public view, scared of "being associated" with illness as she continued to aspire to the ideal of "the perfect mother".
Writing for the BBC last year, the mother-of-two admitted: "I had been blaming myself and thinking of myself as a 'failure' for not being able to live as I had before. I was hiding behind my pain."
It was only after a Japanese media outlet published a story about her illness that she decided to "step into the sunlight" and discovered how much support there was for her in Japan.
Mao Kobayashi waving from a hospital bedImage copyrightMAO KOBAYASHI
Image caption
She found many supporters after deciding to write about her illness online
Ms Kobayashi's last entry onto the weblog was posted on Tuesday, describing how she was enjoying the taste of orange juice squeezed by her mother.
She had been hoping at see a performance by her four-year-old on 3 July.
Unfortunately, that was not to be.
Mr Ichikawa, who lost his father, the famed kabuki actor Danjuro Ichikawa XII because of pneumonia four years ago, told a press conference on Friday that the family gathered on Thursday after Ms Kobayashi's mother realised her condition had taken a turn for the worse.
"Mao was able to talk the day before yesterday, but yesterday, she was unable to speak. When she passed, she was looking at me. She said 'I love you' and left us."
She leaves behind her husband and two small children
Mr Ichikawa said his wife continued to think only of her family and "show them her smile" until the last, adding: "She fought the cancer hard, she thought she could be of help to others if she could cure the illness.
"That's why she started her blog. Because of the media, her illness became public, and in a way, it was a good thing.
"By starting the blog, she could share feelings with those who're fighting the same illness. She was incredible. I know I'll keep learning from her."

 妙に分かり易い英文と思わないでしょうか?

 近年は安倍政権の政府が日本を世界に売り込むことに努めている――?――からか、諸外国の報道メディアにおける日本についての報が増えています。多くは日本の近年の風俗についてのものですが、最近は日本の政治についての懸念や批判が増えて来てもいます。
 さて、それらの報道は日本に注目する世界の目なのでしょうか?
 実はそうではないものが多くあります。
 外国のメディアの日本記事の多くはその社の日本人の記者によるものです。
 例えばこのBBCの小林麻央の死去についての記事もそうであり、日本人記者が英語で記しています。
 例外的なのはアメリカのニュース雑誌TIMEで、アメリカ人の日本特派員によるものが多くあります。

 日本人記者の英語の全てがそうではありませんが、多くの場合はどうしても日本人向けの英語になってしまいます。勿論、当国や世界の人々には全く分からない言葉や逆に日本人には全く分からない向こうの英語を書く訳にもゆかないのでなるべく当たり障りのなさそうな、どちらにも最低限は分かるような日本の学校の英語の教科書のような英語になります。故に妙に分かり易くなるのです。
 しかし徹頭徹尾分かり易いのではなく、「妙に」です。所々に能く分からない行があったりします。
 なのでなるべく本物の英語を報道記事から学びたいと思うなら、日本についての記事でも当国についての記事でもなく、例えばイギリスのメディアならばその隣の辺りの、フランスやドイツなどについての記事を読むことです。お隣さんのことを記すので、差別的なものも極力ない書き方になります。日本語を学びたいなら韓国についての記事を読むべきことと同じです――?――。

 ということで、前掲のBBCの小林麻央死去についての記事の妙に分かり易い日本人記者英語を本当に分かり易い国際英語に校正してみます。
 赤字の箇所は全く意味不明で校正もできないと思われる箇所。

The former Japanese newscaster and performer of commercial messages Kobayashi Mao, 34 died of her disease breast cancer late on Thursday at her home in Tokyo.
She has won legions of admirers after decided to chronicle publicly her straggle with the cancer, who was named one of the BBC's 100 Women in 2016.
Her husband Ichikawa Ebizo the Japanese Kabuki's actor told on his own weblog on his wife's dead that it was the day I cried the most in my life.
Ms Kobayashi's weblog has been ground-breaking in the country where the people does never like breaking personal issues.
Like many others, she had initially concealed her straggle with breast cancer from public view, scared of 'being associated' with illness as she continued to aspire to the ideal of 'a perfect mother'.
Written for the BBC last year, the mother-of-two admitted: 'I had been blaming myself and thinking of myself as a "failure" for not being able to live as I had before. I was hiding behind my pain.'
It was only after a Japanese media outlet published a story about her illness that she decided to 'step into the sunlight' and discovered how much support there was for her in Japan.
She found many supporters after decided to write about her illness online.
Ms Kobayashi's last entry on the blog was posted on Tuesday, described how she'd enjoyed a taste of orange juice had squeeze by her mother.
She had been hoping at see a performance by her four-year-old on 3 July but unfortunately it could not have seen.
Mr Ichikawa lost his father the famed kabuki's actor Ichikawa Danjuro XII to pneumonia four years ago told at press conference on Friday that his family gathered on Thursday after Ms Kobayashi's mother realised her condition had turned worse.
'Mao was able to talk the day before yesterday, but yesterday, she got unable to speak. When she passed she was looking at me and said 'I love you.', then she left us."
She leaves behind her husband and two small children
And he told his wife continued to mind only of his and her family and 'shown them her smile' by the last, adding: 'She struggled with the cancer hard, she thought she could be a help for others as curing her illness.
That's why she would have let her weblog off. By the media her illness got seen publicly, and in a way, it might have been a good thing for. Gotten on the blog, she could share her feelings with those who struggle with the same illness. She was unbelievable on it but I knew I could keep learning from her.'

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# by keitan020211 | 2017-06-24 17:15 | 文明論 | Comments(0)
【コラム 葉がつく】小林麻央さん逝去
a0313715_14020939.png葉がつく 2017年6月24日

 土曜の朝に目が覚めてテレビを点けると、予てより乳癌の闘病が報じられていた小林麻央さんの訃報があった。前の晩に夫の市川海老蔵さんの記者会見の一こまがニュース番組の終りの歌と共に出るのを見ていたので察しはついていたが、そこで改めて確認した。その他の一通りのニュースを寝ながら見、そして小一時間眠る▼そこで、昨日の今日のことが早速や夢に出て来た。小林さんの逝去についてのブログの記事を書く夢である。そして昼時の今、このコラムを書いており、正夢である▼彼女が既に亡くなっていた昨日の夕に、夕刊新聞が『麻央 危篤か』の報を出していた。海老蔵さんの口からしか聞けないことなので当然の情報の遅れである。彼はその病状が初めて明かされた昨年に「奇跡を信じている。」と語っていたが、私は早々と、奇跡は起こらないであろうと思っていた。しかし、その夕刊紙を見掛け、初めて奇跡を願うような心持になった▼せめても奇跡といえそうなことが彼を通して語られた。彼女は臨終の間際に眠りながら「愛してる。」と口を開いたという。そのようなことはあまり例がない。現象として見れば、寝言が出る程の力が残っていた訳であり、人の力には驚くべきものがあると知るが、病の力はそれにも勝り大きい▼彼女の身がどれだけ押し潰されそうになっていたか・彼の口がどれだけ押し黙っていたか――私達がそれに思いを致すだけでも、彼女の闘病が幾度も報じられていたことには意味があろう▼もう一つみた夢は円周率の果てしない数字が罫線にあしらわれた帳面(ノート)についてのブログの記事を書く夢であった。それも前の晩のニュースで見た話である。私が諳んじられるのは小数点以下27桁までであるが、円周率を全て記すと全ての頁に渡っても尚足りない。――計り知れない程のことであるが、門出に立つ彼女と彼に、ここに一言を添えたい。

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# by keitan020211 | 2017-06-24 14:43 | コラム 葉がつく | Comments(0)
【英語訳】社説 朝日新聞 2017.6.11
Britain with EU
For a deliberation, way to the quit

on the Editorial of The Rising Sun (Asahi Shimbun, Osaka, Japan)
on 11th June 2017

Britain's politicians, even once more, have got to be made to pay compensation for their conceite despised the will of the people.
At the British general election the Concervatives the government's which PM May leaded got less seats of the Parliament and got short of the majority.
No ways but to an overwhelming win, it was an election seen such. Indeed, upon the dissolution they'd had nearly 20pt. of a great difference at the supporting rate to the Labours the greatest opposites.
Driving that force and hardened the government's base, like to be present at the negotiations for quit with the European Union, EU, will get in the takes hereafter in a stronger postures――Ms. May ought to have such a calculation.
Certainly, last year, since the will of the people for a quit from the EU in a figure of the national referendum shown, voices required remaining in were not a greater in Britain necessarily.
Still, the people can not see to accept about any promoters ways in a hard-liner for a quit. Ms. May seen prior to restriction of the immigrants to the utmost, in a stance never to give it up a withdrawal from the single EU market, however, she needs to reconsider of such ways to the quit.
As well as the other progressive countries, life anxiety could have raised on the British people. By the retrenchment finances the social welfare's budgets got cut down by years. Within a markup on the student's costs and augmentations of unstable employments, never to hold one's consciousness to build a wealthier life than the parents' age.
It is the severer the people's eyes held such discontents given on the politics. Even then at the elections campaign the Conservatives repeated an optimism as if the Britain's quit from the EU just can make solutions of number of the problems. Ms. May denied just her explanation at TV debates.
In contrast, it is the certain the Labours shown the policies closer to the common people to have gained upon on the last stage sharply, such as repletion of the welfare and free of the tuition fees. Successive terrors too got out to let the people's anxiety stronger.
As recalling, last year, it was an impulsive feels of distrust on the EU's intention and decision in an initiative of the elites the one of reasons of the British people's approved quit from the EU contrally to then government's intention.
And this time, against the May's government which has harden a direction for a hard-liner quit by the premier's intention and urged its confidence, asserted majority reversely was the distrust.
Ascertaining national interests ought to see prior, to give thorough disclosure of information and full accountability on any graver policies to sway the future of State. To have a painful rebound by people's will as getting into ideas-forward politics neglected that basic works, Political leaders should engrave it their mind.
Ms. May had a minor political party's taking-in and declared reappointment to the premier. Still, the government's mighty to let the negotiations for the quit go consistently is no longer certain.
Here, about ways to promote the quit from the EU, it would be time to deliberate having times of neat dialogues with the people anew. For that it would be even necessary a courage to stay upon.

イギリスとEU 離脱への道、熟考を
朝日新聞 2017年6月11日

 イギリスの為政者はまたも、民意を見くびった慢心の代償を払わされることになった。
 イギリスの総選挙でメイ首相率いる与党保守党が議席を減らして過半数を割り込んだ。
 圧勝間違いなし、そう目されていた選挙だった。実に、解散時は最大野党の労働党に支持率で20ポイント近い大差をつけていた。
 その勢いを駆って政権基盤を固め、これから本格化する欧州連合(EU)との離脱交渉に強い姿勢で臨みたい――メイ氏にはそんな計算があるはずだ。
 確かに昨年、国民投票という形でのEU離脱の民意が示されて以来、残留を求める声はイギリスには必ずしも大きくなかった。
 だからといって、国民は強硬な離脱の進め方をまで受け入れたとはいえない。メイ氏はあくまで移民規制を優先し、EU単一市場の撤退も辞さない構えだったが、そのような離脱のあり方を考え直すことを要する。
 他の先進国と同様に、イギリス国民は暮らしの不安を募らせている。緊縮財政で社会福祉の予算が年々削られる。学費の値上げや不安定な雇用の増大の中で、親の世代より豊かな生活を築ける自信がもてない。
 そんな不満を抱く国民が政治に寄せる視線は厳しい。なのに選挙戦で保守党はイギリスがEUを離脱しさえすれば多くの問題が解決するかのような楽観論を繰り返した。メイ氏はテレビ討論での説明すら拒んだ。
 対照的に、福祉の充実や大学授業料の無料化など、庶民に身近な政策を掲げた労働党が終盤に激しく追い上げたのは当然だ。相次ぐテロは国民の不安を強める結果にもなった。
 思い起こせば、昨年、イギリス国民が当時の政権の意向に反してEU離脱に賛成した理由のひとつがエリート主導のEUの意思決定への強烈な不信感だった。
 そして今回、強硬離脱の方針を首相の意思で固めてその信認を迫ったメイ政権に対し、大勢が逆に不信を表明した。
 優先すべき国民の関心事を見極め、国の未来を左右する重大な政策には十分な情報開示と説明を尽くす。その基本動作を怠り理念先行の政治に突き進めば民意の痛いしっぺ返しを受けることを政治指導者らは胸に刻むべきだ。
 メイ氏は少数政党の協力を得て首相重任を表明した。だが、離脱交渉を着実に進める政権の体力はもはや心もとない。
 ここはEUの離脱の進め方について、国民と丁寧な対話を重ねながら改めて熟考する時ではないか。そのためには立ち止まる勇気も必要だろう。

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# by keitan020211 | 2017-06-11 17:35 | 政治、社会 | Comments(0)
中国にとっての『広島・長崎』とは何か?
 今日の私のツイッターにこんなツイートを出した。



 このツイートには自分宛の返信による続きもあるので見てほしい。

 中国は日本に対し色々な情報戦略により知識における戦争を仕掛けているといわれる。
 その例が、日本における反中国的言説の多くは実は中国が日本を嵌めるために自らが用意しているものなことである。
 中国の動きが怪しいからといって中国を何の充分な知識もなく非難していると中国の思うつぼになってしまう。しかし'70年代の日中国交正常化以来の親中主義もまた、与するべきではないようなものがある。何かといえば中国の側に立ち、日本の国際政治における主に親アメリカの言説や判断を否定するものである。
 必要なのは親中でもなく反中でもなく、中国に是々非々の対応を取ることのできる政治である。
a0313715_21431473.jpg 国際秩序を無視する中国の数々の暴挙、民間の中国人のマナーの悪さ……そのようなものは中国自らも多かれ少なかれ懸念している自国の悪弊であり、それらを非難する言説等は日本が言い出すまでもなく、中国の側が予め用意しているものであり、自国を戒めるためのまたは日本人がそれらに対する罵倒と嘲笑を浴びせることに明け暮れることにより日本が自国の国益を真面に考えられなくするための企画に過ぎない。感情的になれば不利、それが彼等の目の着け処である。日本をそのような状態に陥れることにより、彼等はその正しさの如何はともかく、より理性的に優位に立つことができる。
 それと、日本語を読むことのできる日本の中国人留学生に注意を促すことである。彼等は他の中国人のマナーが幾ら悪くても自分達は違う人間と思っているので中国人についての批判を自分への批判とは思わず、人の振りを見て我が振りを直し、そして場合によっては賢人の側の者として愚かな一般の中国人に戒めを垂れればよいと思っている。

 情報戦略といえば思い浮かぶのは『広島・長崎』、1945年8月の日本の二つの都市へのアメリカ軍による原子爆弾による攻撃である。
 『広島・長崎』については当の日本もまた情報戦略を年来に持っている。その主なものは「あの戦争は過ちであった。しかし原爆はもっと大きな過ちである。」というもの。それは平たく言えば、「我々は悪い。しかし彼等はもっと悪い――我々は彼等よりはましである。」というものである。
 『広島・長崎』についてそのような理解を広めているから、日本の被爆国たることと核のない世界を目指すことに関する見通しには多少の如何わしさがつきまとう。
 そもそも、日本とアメリカのどちらがより悪いかを問うことそのものが誤りであり、二つの異なる悪が歴史的にぶつかったというような素直な理解がどうしてできないのであろうか?そして悪は二つに留まらず、もう一つの異なる悪が裏日本の海の向こうに昔も今もある。それが中国である。日本、アメリカと中国は世界の三大悪である。

 中国の『広島・長崎』についての理解と情報戦略、それは「あの戦争は過ちであった。しかし原爆はもっと大きな過ちである。」というものである。
 ――日本と同じではないか。
 そう、全く同じである。
 しかしそれは中国が日本自らの理解を同じく理解してくれているということではない。
 そもそも日本のそのような『広島・長崎』についての理解は中国製、MADE IN PRCのものなのである。
 すると合点のゆく人も多かろう。日本の報道メディアは中国の出先機関であると認識する向きが多く、彼等の毎年毎年報じている『8.6』や『8.9』にはどこか中国の匂いが漂うと気づくかもしれない。
 「あの戦争は多分に過ちを多く含むものであった。そして日本はそのさ中、アメリカによる原爆の攻撃を受けて戦争が終わることとなった。」、そのような素直な理解とは聊か違うものがある。

 中国は核武装が国際秩序により認められている国であり、核兵器の一つである原子爆弾は中国もまた持つものではある。
 しかしその理由は徹頭徹尾、アメリカやイギリス、フランスが核兵器を有することに対する専守防衛の試みなのであり、自らが核兵器を持つことを志向してのことではないという理屈である。
 専守防衛のための核武装といえば日本にもそれを主張する向きが少ないが、いる。その正否についてはここでは問わないが、中国の論理と似ているとはいえる。
a0313715_21393905.jpg 核兵器は使わないための兵器であるとの理屈もまた、元を辿れば中国が初めに編み出したものである。アメリカやソ連、日本などが核兵器を初めて開発及び実用化した時にはそれはあくまでも使う可能性を視野に入れてのものであた筈であり、実際にアメリカは使った実績がある。核兵器は実際に使える兵器なのである。主な使い方は敵軍の進路を塞ぐことであり、その使い方は取り分け海が広く人のいない所が殆どを占める太平洋には有効である。最も究極の使い方は市民諸共に攻撃する例の使い方である。
 中国が核兵器を専守防衛のためのものと位置づける理由の一つは核兵器の実戦における利用を可能とする程の高度な軍を持たない実情である。情報戦争のように武力を用いない頭と素手の戦いには中国は滅法強いが武力を行使するための軍は数の力の他は、然程に発達していない。かようの水準の軍に核兵器の実戦利用を委ねては危な過ぎるというのがその理由である。政治指導者がそれによる責任を負わされては堪らないからでもある。しかしアメリカやイギリス、フランス、果てにはインドなどが持つならば中国も「抑止力」として持たざるを得ないと考えた訳である。

 「抑止力による平和」の論はかように、元は中国の論理である。
 核抑止力論者がしばしばそれを「現実。現実。」という様は中国人の現実感とそっくり或いはそのものである。

 故に、「日本による侵略戦争は過ちであった。しかし原爆はもっと大きな過ちである。」なのである。
 日本人の『広島・長崎』についての平均的見方はアメリカを牽制し或いは非難する中国の情報戦略に乗せられてのものに過ぎない。
 しかし、中国は『広島・長崎』についてはこの七十余年に、殆ど何も言及していない。それとなく匂わせまたは日本の報道や口コミなどの様々の言説に中国のそのような見方を忍び込ませる手口により日本人のそのような理解を促している。
a0313715_21354958.jpg それとなく匂わせる手口が最も発揮されたのは記憶にそう旧くない、アメリカのオバマ大統領の『核のない世界』への理解の表明及びアメリカとの協調の政治的姿勢である。そこに、中国の情報戦略はアメリカが日本に対しやったことが如何に悪いかを日本人にそれとなく再確認させた。親アメリカ派の日本人もどこかアメリカを微かに憎むような心がしばしば見受けられるのはその故である。そして中国は日本が被った原爆による惨禍に大いに同情するというイメージをそれとなく植え付けた。しかしいつでも掌を返して日本の戦争責任を非難し続ける姿勢をも変えない。それらを秤に掛けて考えてみてもどうにもならない。かわらない同情とかわらない非難、それらの均衡をどう保ちながら中国に接するかはどう考えても答の出ない問いである。せめてできるのは日中に横たわる一つ一つの歴史問題を一つ一つ是々非々で答えてゆくことである。諸問題を総じて均衡して考えてそれを外交に反映させることは不可能である。

 オバマ大統領の広島の訪問はそのような中国の「アメリカはもっと悪い」という日本への刷り込みを解放するきっかけとなったことにおいて大きな意義がある。尤もアメリカの罪の事実は消えるものではないが「アメリカはもっと悪い」という歴史認識からは何も生まれず、何も癒されることがない。習近平主席と固い握手を交わしたオバマ大統領が、一方では習主席の手のDNA片をちぎり取ってもくれたのである。

 広島・長崎が、次はいつ上海や北京にも及ぶか――中国にとってはそれが当時の切実な懸念であった。
 中国は連合国の側でありアメリカとの共闘を保ってはいたが、共産革命を理由とする掌返しは勿論のこと、当時の国民党体制の侭でもいつアメリカと敵対することになっていたかは分からないのが当時の世情であった。国民党体制がアメリカに支持されることは飽くまでもそれがアメリカの意向に適うものとなる場合だけである。

 故に、毎年8月6日や9日が来る度に、新聞やテレビの神妙な報道に「日本人の心」を感じるようなことは如何わしい情報戦略に乗せられる人間の頭の一般的弱さを思えば馬鹿にできるようなものではないが、愚かなことである。

 8月6日は弊ブログの開設記念日――今年で4周年――であり、8月9日は愛犬の命日――二匹の内の妻、今年は一周忌――である。

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# by keitan020211 | 2017-06-10 21:49 | 政治、社会 | Comments(0)



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