シリアへの軍事介入 フランスの主導がより強まった
 一連のシリア情勢に関しては初めからそうではあるが、この程に検討され準備に入っているシリアへの軍事介入は一貫にフランスの主導にある。

a0313715_1961671.jpg 今時にはフランスが国際軍事行動の主導を取るとの話は聞いたことがないのでこの程に「アメリカが軍事介入の準備へ」との話が出ると恰もアメリカの主導にあるかのように前提を取り違えて「また国際法違反だ。今度はフランスもか」と思いがちであるが、アメリカがこれまでにシリア情勢に関して検討してきたのは国連安全保障理事会の承認による軍事介入(即ちそれより更に法的裏付けを作る必要はない)かアメリカの独自の論理に基づく軍事介入である。後者の独自の論理とは、シリア政府軍による侵略(昨今にいつも報道されているような)がイスラエルに及んだりトルコに及んだりする『可能性』に対する先制攻撃である。しかしアメリカはそれを万端に成し遂げられるだけの状況にないので軍事介入はなされていなかった訳である。一方の前者の案はロシアが強硬に反対しているのでそれも殆どあり得ないとされていた。

a0313715_1985275.png そこにアメリカとイギリスが軍事介入の決断を下せるには外でもなく紛争の当事国であるフランスによる軍事介入の決断がなされなくてはならない。それが遂にこの程になされた訳である。よって昨日にイギリスの議会が軍事介入に反対して先送りとされたのはフランス軍を補佐するべき軍としてのそれへの参加を懐疑したに過ぎない。アメリカが『限定的な介入』としてやはり慎重となっているのもアメリカ軍はフランス軍の援軍に過ぎないからである。よってそのような観点からもこの際に『アメリカによる軍事介入を支持する』と言うのは筋が違い、日本はこれまでに如何にシリア情勢に実質的には無関心であったかを物語っているのである。

 シリアの反体制派が正統なシリア国家の代表であると認定したのはフランスである。それが他国にとって理解し得るかし難いかは兎も角である。当事国がそう言っておればそれが事実であろうと取り敢えずは見做さなければならない。シリア政府軍は正統の国家である反体制派を侵略しているのでそれはフランスにとっては集団的自衛権の行使の対象となる。なので法理の観点から見ればその軍事介入に安全保障理事会の決議は必ずしも必要ではないのである。また、そのような問題はその途中に方針を変えて違う論理に基づく安全保障理事会の決議を待って行ってもその目的の正当性が疑われるものではないのもミソである(「この理屈では駄目ですか?――ではこの理屈で…」と言っても通り得る。)。何故ならば、概ね国際法は目的本位に成り立っているようであるからである。一つの目的には幾つもの途がある。あっちからもこっちからもが許されるのが国際紛争なのである。その辺りは凡そ常に一つの論理(所謂大義名分)を以て実行するアメリカの紛争に見慣れているとなかなかに見えて来ない。

 ロシアを敵に回すこととなるのでフランスにとっては謂わば瀬戸際作戦である。北朝鮮が豊かな国になっているようなものである。そこにアメリカの支援があればこれからはマクド位は受け入れるようになるであろう。

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# by keitan020211 | 2013-08-30 18:55 | 政治、社会 | Comments(0)
【自動車 トヨタ】 なかなかではないか! TOYOTA SAI
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 トヨタ自動車は2013年8月29日にハイブリッドセダン『SAI』を発表した。
 SAIは今回のマイナーチェンジにより1.5代目となる。
 原動機は直列4気筒、2,400ccのハイブリッドであり、駆動方式はFFであり、JC08燃費は22.4km/ℓとなる。
 販売は全てのトヨタ販売店においてなされる。

 LEXUS HSとの姉妹車の位置付けであり、初代型においても高級な造りが志向されていたが、典型的なコンフォートセダン(所謂コロナクラス)となっており『彩』をコンセプトとしたとは雖もかなり地味な感覚であった。しかし1.5代目となるこの型においては外観にはよりそのコンセプトが鮮明となったコンパクトでありスポーティーな趣が強まり、内装にはLEXUS HSやISと比べても遜色のない引き締まった質感がなされている。

 3代目のヴィッツ(現行型)の頃からこの処のTOYOTAは何となく曖昧な感じとなっているようであり、取り分け4代目のLEXUS GS(現行型)となるとかなりの失望感があった。豊田章男社長の一押しであるFT86もやや当たりが詰まっている。このブログ・ウェブサイトの言い回しで以て言うと『新自民党的』(『小市民的』のような響きである・・・)な車なのである。 GSは『暴力的』とも称えられた1~2代目の硬派の趣をも繊細であり洋々たる3代目の趣をも失って牙を抜かれ、毛を寝かせられてなんちゃらのミクスの世界を地で行くようであるし、それを極小化するとヴィッツとなる。『ハチロクを、取り戻す』とばかりに甘利明大臣が乗っていそうなのがFT86である。

 無論、性能は揺るぎないのではあろう。然しながら、雰囲気から来る安心感と時めきはこの四、五年の間に大きく減退した。そう言えば、『トヨタショック』と呼ばれる経済の後退の局面もあった。

 その傾向を辛うじて押し留めているのはハイブリッドコンパクトのアクアとLEXUS IS(3代目)であるが、ISはそれでももう一つ精彩に欠ける。聞く限りではISは2代目よりかなり無理矢理にドライビングポジションを押し下げて円安基調の運転感覚に乗せたらしい。スポーツ感覚も煮詰め過ぎると詰まらなくなる。

 そんな折にこの程に出たSAIは寧ろ理想的に感じられる。どの角度から見ても線と面の妙は限りなく自然であり、地球的にも高い評価を望めるのはISやHSよりも寧ろSAIであろう。同系でもHSは値が高過ぎるように感じられる。敢えてHSを選ぶならばSAIとの微妙な趣向の違いだけに追加価格を払うかであり、実感し得る限りにおける品質の差は殆どない。

 SAIに先立って発表されたクラウンについては他の項にて語りたいと思うが、クラウンとSAIが、二昔前ならば『やはりクラウンとコロナ』が漂流しつつあるTOYOTAのこれからをしっかりと繋ぎ止めて(ホールドして)いると感じられる。

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# by keitan020211 | 2013-08-30 17:25 | 生活 | Comments(0)
国への畏敬の念――閣議室、国旗そして戦争
 私は先程に閣議室の中を初めて見た。内閣総理大臣官邸のウェブサイトに官邸の中の幾つかの場所が紹介されており、そこに閣議室の写真も載っている。
 テレビのニュースなどにしばしば映し出される、閣僚等が壁伝いの椅子に座って談笑をしているのは閣議室に入る前に集合する懇談室である。それまではそこが閣議室であると思っていたので閣議には机を使わないと思っていたが閣議室には大きな円卓がありそれを一同が囲んで閣議を行うようになっている。

 閣議は毎日にはないが一月に10日程には行われ、案件は膨大に蓄積されている。その決定は全会一致によりなされるので閣僚の全員が案件の内容を把握することは難しい。担当の分野の閣僚が責任を以て説明して余程の不審がなければ無条件に承認となるのであろうか? 即ち、政党内閣ならばそこに集う閣僚のだけではなく与党の内における信頼が条件となる。鳩山由紀夫総理は如何にも「・・・・・・とのことですので御承認を頂けるようお願い致します」などと毎度一同に頭を下げて採決を取っていそうである。

 曾ては閣議室は禁域となっていたそうであり、現場の公開は勿論ながらどんな場所なのかも知り得なかったようである。確かに、秘密となっているならば人はそれに畏敬の念を持つ。そして究極の秘密とは国民である各々の人の自らの心であろう。仮に国家の全てが公開され衆目に晒されても終には秘密として残るのは人である。

 それらと比べると国旗とは人に畏敬の念を持たせるに充分な秘密がない。「これは太陽が象られたものです。」などと明確にその意味を説明し得るだけではなくそれが掲げられはためく様のどこにも秘密はない。精々、人をその場に立ち止まらせて暫くの間は国に想いを致すようにさせ得るに留まる。警察官の手信号と大きくは違わない。国旗の発祥から見ても、それは船舶の航海のための印として用いられていたものである。自動車ならば運転者の非常信号灯である。即ち国旗とは交通整理の道具である。

 さて、シリアへの軍事介入である。
 因みに昨日にイギリスの議会において僅差の反対多数により軍事介入が棚上げとなった。
 そのように野党の手信号が出たのはより確かな解決のために重要であるかも知れない。
 アメリカの軍事介入の意向が表明された時に日本がそれに賛成を表明したことにより戦争(をするとは言っていないが現になされる現象としては同じである。)の存在理由でさえもある国への畏敬の念が損なわれる惧れがある。人が自国を畏れ敬うのは国民としての自らが在りまた国の様々な秘密があるからである。人が他国を畏れ敬うのは戦争により自国を滅ぼされるかも知れないからである。シリアを巡りイギリス、フランス、ロシアとアメリカが互いに睨み合いの状況となった折に、日本の対応は余りにも軽々しい。協力をすると言うのならばその案件を直ちに実行可能としてからでなければならなかろう。官邸不在は国民不在に発展しているようである。

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# by keitan020211 | 2013-08-30 11:31 | 政治、社会 | Comments(0)
町村氏「どんどん族議員になれ」 自民党清和会の総会
 自民党の清和会(町村派)の町村信孝会長は29日に行われた当会の総会において若手議員への訓示を垂れ、「どんどん族議員になって下さい。専門家として一生懸命に仕事をするのを憚ることはない。」と独特の修辞を以てそのこれからを励ました。

 官僚や圧力団体などとの癒着の原因とされてその脱却が志向されている一方に、自民党は顔の見えない理念擬き(もどき)の政党に変わってしまった。その原因の一端は年来に最大派閥としてそのような新しい在り方を作り出している清和会にある。町村氏もこの処にその弊に危機を感じているのであろうか?

 族議員政治に在っては政治家は各々に専門の分野を持ち、党の内外より「彼等に持ち掛ければなんとかなる」との信用を自民党は得ていた。寧ろ、族議員政治にせよ派閥政治にせよその弊を生じさせていたのは昨今におけるような浅薄な理念により党を統一しようとする勢力がしばしば影響を及ぼしていたからである。また、それらが規範の裏付けに乏しく既成事実としての慣行に留まっているのもその原因の一つだろう。
 確かに『族議員制度』や『派閥制度』の明確な制定は難しい。然しながら、それらを大掴みに規範となし得るような党の基本的な在り方や風紀の策定は望まれるのではないか(外に示す綱領ではなく内に共有するものとして)?

 一方には『顔の見えない自民党』が選挙において支持されているのも事実である。然しそれは理念擬きへの支持ではなくこれから如何に変化してゆくか分からない可能性への期待と見るべきであり、町村氏が若手議員への訓示をなすのもその意味において理解し得る。昨年の総選挙より総裁や幹事長などより「お前等は吹けば飛ぶような存在」とぞんざいな扱いをされている折に町村氏は彼等の力を適切に評価しようとしている。清和会の一員である安倍の辞任後の『引責就任』の引き受け手としても町村氏は概ね相応しいと言えるのではないか。

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# by keitan020211 | 2013-08-29 19:46 | 政治、社会 | Comments(0)
海江田民主党代表が福島第一原電の汚染水への対策について当時の事情を明かす
 東京電力の福島第一原子力発電所における東北地方太平洋沖地震による汚染水の漏出に対する当時の対策について民主党の海江田万里代表(当時は経済産業大臣)がその事情について明かした。

 それは当時の馬淵澄夫国土交通大臣・内閣総理大臣補佐官が東京電力の福島第一原電の吉田昌郎所長と地下遮水壁の造成による汚染水の漏出の防止の対策が検討されていたが、東京電力の本社がそれを当社の財政事情を理由に承認せずに蔵入りとなったとのことである。その総工費は凡そ1,000億円となると言う。
 その対策は菅政権において策定された事故の収束への工程表(ロードマップ)においても記されており、野田政権となってからの2011年12月には粗確定となっていたと言う。

 事情が明らかとされるのは望ましいが、何故に今『暴露』と報じられるような形を以て明かすのか? 海江田代表を一とする民主党はそれにより生じる可能性に充分に警戒しながら事を語らなくてはならない。

 何故ならば、その対策の検討に中心的に充たっていたのは昨年の末に行われた民主党の代表選挙において海江田氏の対立候補となった馬淵氏であるからである。この処に民主党においては改めて代表選挙を行うようにとの圧力が強まっており、取り敢えずは海江田代表の留任の方針が再確認されたが代表の交代を求める動きが更に強まる懸念は依然にある。海江田代表をそこに単に暴露役として用い、有効な対策を検討していた馬淵氏の影響を強めようとの低劣な権力闘争へと民主党が陥り兼ねない(何故ならば馬淵氏もその対策を実行しなかったことには違いはないからである。)。そのどさくさに紛れて馬淵氏さえも話題作りのための使い捨てとされて権力闘争から消えてしまうかも知れない。

 海江田代表はそれを菅政権と野田政権の失策と見做されるのを覚悟して一連の事情について多言を費やさないようにするべきであろう。真相の究明はメディアなどの民間に任せるのが望ましい。

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# by keitan020211 | 2013-08-29 18:32 | 政治、社会 | Comments(0)
アメリカのシリアへの軍事介入への準備――日本の対応
 シリア政府軍による化学兵器の使用の事実を示し得る証拠が立って間もなくアメリカはシリアへの軍事介入の準備が調ったとの声明を出した。
 シリアへの軍事介入は予てよりシリア情勢に中心となって充たっているイギリスとフランスが主となってなされる見通しであり、イギリスにおいては軍事介入の行使について議会の承認がなされ(労働党は慎重の方針を取っている。)、フランスにおいてはオランド大統領がイラク戦争に反対していた頃(シラク大統領)とは一変となって軍事介入に積極の姿勢を表明した。
 アメリカにおいては従来の慎重の方針からの急転回となるためオバマ大統領はこの程の軍事介入を極めて限定的となるとして「概ね3日の内に終了させる。」と表明している。英国系のロイター通信の世論調査によるとこの程の軍事介入へのアメリカにおける賛成は1割に満たない。

 私の見解は、それに関して一市民としては賛成であるが国家的見地においては慎重となるべきであり、日本は中立の方針を取るべきである。一市民としては反対であるが国家的見地においては已むを得ないとするアメリカの世論とは真逆を行っている。

 アメリカのそのような意向について日本の安倍総理は化学兵器の使用は断じて許し難くアメリカによる軍事介入を支持すると表明している。
 足許の日本だけを見ても、メディアは押し並べて慎重の見解を述べており、シリアに対する更なる確実の調査を望むなり、外交努力による国際的合意の不足が懸念されている。財政事情を主な理由とするアメリカの反対論とは異なるが、国連安全保障理事会の常任理事国の5分の2が反対している今にあって日本は一方的に賛成派だけに与するような立場の取り方を慎まなくてはならない。シリア情勢に関わっていない日本にとってはそれへの他国の介入についてはフリーハンドの立場である。その立場を安倍総理は余りにも軽々しく用いている。然も、支持の対象であるアメリカにおいてその世論は圧倒多数が反対にある。友好国の世論を敵に回しては確かな協力関係とはなり得ない。オバマ政権のこの程の決断に至るまでの苦渋をも考慮していないのではないか? 恐らくは、その安倍総理の表明の意味をアメリカは理解し兼ねるであろう。3日を以て終わらせることに敢えて支持を表明されても対応のしようがない。「消費税が大事なのではないのですか?」と言われれば自作自演の『国際公約』の圧力は更に高まろう。

 日本の軽率なアメリカへの支持によって北方領土が還って来なくなったらどうするのか?
 国連の常任理事国は仮令その就任の経緯がいかがわしくても年月と共にそうあるべき理由を具えている。それらは世界の何等かの立場を代表しており、決議への反対は客観的に尊重されなくてはならない。そうでなければ他の3か国による改めての説得の可能性もなくなってしまう。

 日本は化学兵器の禁止の見地を専ら強めて経済の再生に専念しなくてはならない。


◎大畠章宏民主党幹事長(民主党本部における記者会見より)

 シリアで多くの命が失われている状況を考えると、すでにアサド政権は正統性を失っているのではないか。特に化学兵器の使用の問題は、深刻な結果をもたらしている。ぜひ、この際シリア政府には問題解決が図れるように、国連の調査に全面的な協力をし、事実であれば事実を認定して平和なシリアをつくることに努力して頂きたい。化学兵器の使用が明らかとなった段階では、(国連安全保障理事会の常任理事国)5か国としても使用をやめさせるような形で意見が一致することを期待している。


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# by keitan020211 | 2013-08-29 17:15 | 政治、社会 | Comments(0)



政治、社会、文明論、生活などについて語るブログ ●自民党水月会(石破派)、志公会(麻生派)と民主党民社協会(高木派)を支持します。 ●"Logry Freesia"とは『ブログのある所 自由な国』の意味です。
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