今の経済は不足供給の時代――過剰供給を懸念する時代は十年も前に過ぎている
 不足供給:供給が需要を下回り、物が足りなくなること
 過剰供給:供給が需要を上回り、物が余ること

a0313715_21543339.jpg 今時の経済評論や経済学者の意見を見ると、その多くが過剰供給を懸念する言説です。人口の減少によるものを含む需要の減少や消費性向の多様化への対応の遅れなどにより物が造り過ぎて余る状況が続いており、生産を抑制しなければならない、生産量を少なくして多様な需要に応える産業経済のあり方を創出するべしといいます。生産が抑制されれば原材料費などの付加価値をも削減せざるを得ず、賃金などの人件費をも抑制せざるを得ないという。
 しかし2012年末に発足した自民党の安倍政権の大型経済政策アベノミクスが実施されてから、そのような意見とは矛盾する指摘が政権の関係者、支持者や安倍総理自らの口から出て来ています。それは企業の多くは今や人手不足にあり、先ずは雇用を増やして賃金をも上げるべしというものです。その声を反映し、安倍政権の五年の間に賃金の増加は僅かではありながら雇用が増えており、失業率が下がる傾向にあります。
 若し民間の経済論が本当なら、雇用が増えている筈はありませんし賃金もより下がっているでしょう。
 政府の統計値だけではなく現実に雇用は増えているのでそれを信用するなら、民間の経済評論は間違っていることになります。
 そうです、間違いであり、彼等は既に過ぎ去っている状況を未だに続いているかのように説いています。
 では、何故に彼等はそのような間違いを説き続けているのでしょうか?状況の変化に気づかずにいるのか?気づいているけれど何かの意図があってしているのか?

■景気はこの10年に上向き続けている

 民間の経済論の懸念している過剰供給は今を遡ること10年、2008年頃に既に終わっています。
a0313715_21560929.jpg 10年前といえば、今や森友疑惑に関し辞任が噂されている麻生太郎財務大臣が総理大臣であった頃です。エコポイントや一人につき1万円の臨時定額給付金が話題になり、僅かながら景気が上向いていました。その景気は2005年頃から続いていた戦後最長の好景気の余波としてのものです。
 しかしその好景気は2008年のアメリカの大手投資銀行のリーマンブラザーズの破綻を受けて起こったリーマンショックにより頓挫し、一年程は不況が生じました。因みにリーマンショックとはリーマンブラザーズ社の破綻が不況を引き起こしたのではなく、それを金融秩序の不安と勝手に解釈した経済界が不況を意図的に作り出してのものです。その出来事までは経済界の人達さえリーマンブラザーズの名を聞いたこともなかったので金融秩序が揺らぐという都市伝説を容易く鵜呑みにした訳です。そんな日本の状況を他所に、当地アメリカの経済は当時に発足したオバマ政権の下に極めて緩やかながら、当時から上向き始めて十年を経る今も続いています。それを更に上向かせてアメリカ経済を再び強くしようとしているのがトランプ政権です。
 日本はそのオバマ景気の始まりに一年程遅れ、麻生政権に続く民主党の鳩山政権の頃に景気が持ち直し、続く菅政権の頃から今まで上向き続けています。先の雇用の状況の改善と失業率の低下も民主党政権の下に始まった傾向です。但し賃金はリーマンショックを受けて抑制されたために上向かず、後の麻生財務大臣も指摘することになった所謂内部留保が増しています。賃金の抑制は経済界が「リーマンショックへの対応」により生産を抑制して過剰供給を防ごうとしたことによるものです。しかしそれはあくまでも噂であり、現実には過剰供給は解消される消費の傾向にあり、経済界の対応は供給の著しい不足を招きました。店は品薄の状態になっていた。そこで利益の上がらない中で増えた雇用を守るためには賃金の更なる抑制を図らなければならない。しかし2000年頃から粗一貫して続くデフレ、即ち貨幣価値の増大の故に実質賃金の低下も抑えられ、民主党政権の下における国民の生活は安定の傾向にありました。
 民主党政権の頃には解消された過剰供給の傾向が始まったのは当時を遡ること更に十年、1998年です:民主党が党勢と議席を増し始めた時代。
a0313715_22003738.jpg なので当時からの十年、1998年から2008年は、そのような経済論は時代の現実を捉えている正論でありました。「造り過ぎの無駄を省く」、トヨタ生産方式が提唱した'just in time'が極めて重要な意義を持ち、本気であれ贋物であれ、それが広く検討されて実行され、過剰供給を生まない産業経済のあり方が考えられていた時代です。その贋物というのは単に生産を抑制して付加価値を削減するあり方のことです。そのような贋物の典型は「今はグローバル化の時代であり、新興経済国が台頭してグローバル市場を牽引する今や日本企業もそれに相応しいあり方にしなくてはならない。」というものです。付加価値の高い従来の日本の術理(テクノロジー)を捨てて消費者が求める無駄のない商品や仕事(サービス)を提供するべし――しかし一度捨てたものを取り戻すのは極めて難しく若しくは不可能であり、「消費者が求める無駄のない商品や仕事(サービス)」を提供している新興国もいつかはかつての日本のように付加価値の高いものが増えてゆきます。そうなると日本は梯子を外されることになる。見下すものではありませんが、今までの新興国等がそのようなものを作るのはまだそれしかないからであり、必ずしも消費者が求めているからではありません。いわば、グローバル市場は消費者の選択肢を狭めており、消費者はその中で比較優位のものを選んでおり、それらが強い商品となっている訳です。尤も、いつのどんな時代も絶対優位の商品は少ないものです。
 そのようなグローバリズムを代表していた政治家は同じ民主党の前原誠司氏や細野豪志氏など。自民党にも若干の支持者がいますがどちらかといえば民主党に顕著です。しかし、今は彼等の影響力は昨年の衆議院総選挙における希望の党を巡る政局により著しく弱まっています。民主党には今の代表の大塚耕平氏や希望の党の代表の玉木雄一郎氏などのような非グローバリスト、所謂普通の経済を支持する人達も多いが前原氏や細野氏のようなグローバリストの力も強くあった。
 1998年~2008年が過剰供給の時代になったのは「造っても得にはならないが造らなければもっと損になる」からです。何もしないことが最も損なことであり、企業は需要の減少の傾向にあっても何とか売捌いて「損失を少なくする」、そして利益が出れば負債を減らして自己資本比率を高めることに専心していました――先の内部留保の問題はまだ生じていない。――。当座の利益よりも資本を核とする財務体質の改善が金利を下げ続ける銀行の信用につながる時代であり――そのような時代ではなくても財務体質は重要ですが、――、残高表不況と呼ばれます。売捌くためには価格を下げることを要し、それが物価が下がる傾向になります。典型的デフレ経済ですが、実際には賃金の低下を上回る物価の低下にはならずに実質ではインフレになる場合もあり、それが弊ブログの度々指摘しているインフレ圧力またはデフレの脱却圧力というものであり、デフレならデフレに任せるべき経済を歪めています。
 1998年が過剰供給の時代の始まりになったのは色々な時代の思潮も影響していますが、最も大きなものは自民党の橋本政権及び大蔵省がその年に打ち出した財政の再建の政策です。政府の負債を減らし若しくは増えにくくするというものであり、その論理が企業の経営にも反映されてのことです。その政策は続く小渕政権からは否定されていますが自民党の一部にも世論にも根強く残り、2010年代に再び有力になって民主党の菅政権、野田政権と自民党の安倍政権にも影響を持っています。

 2005年~2008年の3年間と2009年~2018年の9年間の好景気の主な理由は輸出の好調です。
 2008年から減少に転じた人口などを反映し、国内需要には見切りが付けられましたがそれを補って余りある利益が外国市場への輸出に求められてのものです。その間の賃金は一貫して抑制されているのでしばしば実感のない好況といわれていますが供給の不足が回避されている場合には実質賃金が上がったこともあり、そのような批判は必ずしも当たりません。殊にリーマンショックによる中断の後の2009年からはそれまでに急がれていた生産設備の確保が充分になり、また、雇用が上向いて人手の確保も改善されている故に実質賃金が上がる傾向にあります。しかし、雇用に関しては2013年からのアベノミクスの下においてはそれまでの改善の傾向を更に人為的に強めた故に実質賃金の伸びが鈍り、そのために賃金を人為的に上げる政策が採られた訳です。それが所謂官製賃上げとの批判も強くある、安倍政権による経済界への賃上げの要請です。それが良いか悪いかは評価が分かれ、弊ブログは民主党政権の頃からの雇用の自然増に任せるべきであったとしています。人為的政策が強まると人間のものの見方が狭くなるからです。

 リーマンショック後の今までの十年は輸出の好調の一方では国内需要の見切りが極端になった故に国内の供給が不足している状況にあります。
 輸出は現地生産とは異なりその生産は国内でなされるので雇用の改善は実現しますが輸出への依存が高まると国内の不足供給になります。それでも国内供給の全てをやめることはできないのでそこへ取り敢えず人物金を用意しておかなければなりませんがリーマンショックの対応が極端になった故に不足供給の傾向が生じている訳です。
 また、一部ではありますが、増え続ける高齢者の需要への対応が遅れていることも不足供給と人手不足の一因でしょう。更には、減り続ける若年層の需要への対応が極端に過ぎて結果として不足供給と人手不足になることもあり得ます。殊に日本は「これからはこうだ。」となると皆がそのようにしかしない弊があるのでそのようなことが起こり易い。

■不足供給を防ぐ経済の時代へ

 不足供給は造り過ぎの無駄がないということで如何にも良好な状態のように見えるかもしれませんが必要なものを必要なだけ造ってはいないということでもあるので単純にいえば欠乏であり、不経済の状態です。
 勿論、相対的不足は必ず生じるものであり、それが景気が上向く良い機会にもなるものですが不足供給が続いてはいけません。
 2012年の中央自動車道の笹子隧道の天井板の崩落の事故などは必要なものが必要なだけ造られてはいない今時の状況を現すものです。
 アベノミクスは公共設備の修繕や更新を主とする公共事業の政策を打ち出しており、目のつけどころはシャープですがそれが全国に亘り実践されているかは分かりません。公共設備に分類されるものの他、民間にも様々な「造らなさ過ぎ」が見て取れます。
 供給が不足すれば物価が上がり、経済成長を阻む要因になります。
a0313715_22041798.jpg 昔の社会科や経済学の教科書には「景気が上向くと物価が上がる。」と書かれていましたがそれは高度経済成長という当時の環境に依存する見方であり、景気と物価とには直接の関係はなく、間接的にも関係のない場合が多いです。物価の変動は需要に対する供給の過不足によってのみ生じるものです。高度成長の時代には実際の供給が見込まれる需要を下回る場合が多く、不足供給が常態となり易いので物価が上がります。しかし高度成長の時代にも術理の著しい進歩による生産能力の向上により価格が下がる場合があります。例えば量産効果と呼ばれるものもそれにあたります。
 さすがに今時は「景気が上向くと物価が上がる。」と説明する教科書は少なくなって来ているようであり、中学の公民の教科書にも物価の変動は需要と供給の過不足により生じ、景気との関わりはないと説明されるものが多くなってきています。昔の教科書は高度成長という現象だけを見て書かれていたのでそのように説明されてはいませんでした。

a0313715_22061133.jpg リーマンショックの後に先のような過剰な供給不足の傾向は雇用の促進などにより幾らか是正されていますが不足供給の傾向が猶も続いているのは確かです。今の日本にはいわれているような、需要がないのではなく、供給が足りていないのです。多くの国民、消費者は財が市場に不足するその状況に多少の我慢していますがそれを買い控えと誤解する経済論者が跡を絶ちません。欲しい品はないので買わないのではなく欲しいけれど品がない、ないものは買えない。いわば金余りに物不足です、金余りということはしばしば箪笥預金という語で説明されていますが。
 また、過剰供給を避けるということがそのような状況においては雇用をより促進することや商品の付加価値を高めることを怠ることの口実になってもいます。そのような企業家の口実に意図してかせずしてか忠実なのが先の前原氏や細野氏などのグローバリストの政治家達です――それは彼らの今属する希望の党の理念と政策観ではありません、誤解のないように。――。尤も、消費税、即ち付加価値税を15%にとか20%にとかいう彼らにすれば、商品の付加価値の増加は価格の上昇につながり、それで庶民の消費税の負担が増しては反対に遭うということで雇用の回避を容易くするための社会保障の整備、所謂セーフティーネットの概念や低付加価値型のグローバル産業経済を支持する訳でしょう。しかし消費税を比較的低め――:10%程度――に抑えておけば企業は安心して高付加価値型の業務のあり方にすることができ、社会保障の拡充も雇用の回避のためではなく国民の健康な文化的生活のための基礎をなすべきものになるでしょう。
a0313715_22074593.jpg 10%への消費増税を支持する経済界の全てがグローバリストではなく、そのような高付加価値型の産業経済と社会保障を実現するための消費増税を支持する経済界の人達も少なくはありません。
 逆に、消費増税を渋る安倍政権の意図は単にアベノミクスによる景気の刺激には差し支えるからというものであり、ゆくゆくはどうするかについては正直にいってまだ何も考えてはいないのが本当の処でしょう。少なくとも安倍総理自らはグローバリストではありませんし、麻生財務大臣も違います。但し安倍政権とアベノミクスについていえるのは先の物価についての旧い理解に留まったままで経済政策を考えていることです。スーパーあずさになったあずさ2号が更にウルトラあずさになっただけのことです。走っている時には表示板を消さないといけないようです。

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# by keitan020211 | 2018-03-15 15:28 | 政治、社会 | Comments(0)
【英語訳】安室奈美恵 CAN YOU CELEBRATE?
CAN YOU CELEBRATE?
of Amuro Namie
published at 19th February 1997

Can you celebrate? Can you kiss me tonight? We will love long long time...

...could have never known such as the word to see the eternity

(Can you celebrate? Can you kiss me tonight?)
(We will love long long time...)
...so in these two, a little embarrased since tonight

La la la... La la la...

For ever... for ever... anyone always keeps his eyes on me I sought, I found, lost and sought

Was it distant, was a fearful, still, sometimes
had night marvelous, even had smiles
The now I've lived blown by some winds never like anything, even here could never be bad

La la la... La la la...

As looking back the affection sweetly trying, young and juvenile,
so fairly lovely

The route in too many mistakes I run against anything, someone told me

(Can you celebrate? Can you kiss me tonight?)
(We will love long long time...)
wo... standstilled never got out since the memory, a little more
unreasonably filled with tears, a smile emerged

(Can you hold me tight? Let's a party time tonight)
(Say good bye my lonely heart, say hello forever)
could have never known such as the word to see the eternity

Can you celebrate? Can you kiss me tonight? We will love (long long time...)
so in these two, a little embarrased since tonight

Can you celebrate? Can you kiss me tonight?

I can celebrate...

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# by keitan020211 | 2018-03-13 12:19 | 芸術(音楽、文学など) | Comments(0)
北朝鮮とアメリカ 首脳会談は圧力の成果?
 アメリカのトランプ大統領がもう一つの急転直下として決めた北朝鮮との首脳会談につき、日本の安倍総理は二つの急転直下の正にその日である9日に北朝鮮は非核化を前提に対話を始めると申し出たその変化を評価する、それは日本とアメリカ、更には韓国と国際共同体が連携して共に高度な圧力を北朝鮮に掛け続けている成果であろうと思うと語ったという。

 全く見当違いな見方である。
 日本、韓国と国際共同体による北朝鮮への圧力はこの歴史的対話が実現されるまでの時間を稼ぐための大掛かりな飾りに過ぎない。それは恰も金正日委員長が2000年のアメリカの高官の北朝鮮への訪問を迎えた際のマスゲームがアメリカを欺くための大掛かりな飾りとして行われたのと似る。圧力により、世界は北朝鮮を欺き返そうとしている訳である。如何なる制裁も北朝鮮に対しては効かないことは私や貴方を含む世界がこれまでに幾度も見てきた通りである。世界は今、制裁をやっているという快感に浸っている。
 そんな世界に背を向けているというトランプ大統領が、かような快感を増すために北朝鮮との会談を持つことにしたとは考えられない。池上彰に頷いて世界といわれるものに同調する方々も、トランプの意についての安倍総理のそのような見方だけは聊かおかしいと感づくであろう。
 圧力を掛けた、滔々屈しつつある、さあ対話、さあ開幕ーーそれがトランプ大統領の戦略であるとは誰も思えなかろう。トランプ大統領は国際共同体のそれとは異なる独自の圧力を昨年から掛けており、安倍総理の解説が世界の論理とトランプのカードのすり替えであることは明らかである。そのようなことを四字熟語では牽強付会と言う。

 欺く北朝鮮と欺き返す世界ーートランプ大統領はそれらの何れの立場にも立ってはいない。

 トランプのアメリカが北朝鮮との首脳会談で狙いとしていること、それは北朝鮮及び朝鮮半島の非核化よりも世界の核戦力の統御である。
 『核のない世界』を提唱してイランの核開発の根を止めようとしたオバマ政権の考えと小型核兵器の実用化の検討などによる核戦力の重視と、それらの間を取ってオバマと自らの両方を立てようとしている。
 それらの両方が立つためには世界の核戦力の統御の力が「再び」、アメリカを含む国連の常任理事国等に取り戻されなくてはならない。尤も、そのような青写真は結果としては安倍政権に代表されているような日本の望みに適うかもしれない。
 イランとの交渉を率いたのは当時の国務長官ヒラリー クリントン氏であり、トランプ政権の政策を画定している方々はクリントンの政策観と過去の行動を相当に研究して吟味している筈である。
 そのためには、先ずは北朝鮮の口先からだけでも「非核化」のかなり強い言葉を引き出さなくてはならない。北朝鮮が核を持つから、世界の他の国々も核武装を検討し若しくは実行しかねない。その芽を摘むための機会としてトランプ大統領と金正恩委員長の意気が投合したのである。

 では北朝鮮の言う「非核化」は「本当に」口先だけなのかといえば、必ずしもそうではない。場合によってはそうするという意味合いであり、まだそこまでは自他共に確かなことは云えないとしているであろう。或いは早速や部分的にでもかの国の核戦力の削減をするかもしれない。

 北朝鮮とアメリカはそのような大きな流れを確認することにおいては同盟国となる訳であり、日本はこれまでの反北朝鮮の構えを続けることはできなくなる。それはこの数日の日本の報道メディア等の解説等に見るに明らかであり、圧力の継続を支持するような論調は影を潜めている。この状況は日本の報道がメディアが安倍政権を見切り始めているトランプ政権の統御の下に入りつつあるということであり、反トランプの構えもまた壁に描く影にしかならなくなってゆく。安倍政権がそのような状況に機敏に対応するならば安倍総理は辞任を免れて麻生総理の時のような円満な敗けによってしか自らの政権を失わないこととなろう。弊ブログはその可能性は安倍総理の気概と報道方の惻隠の情によってはあり得ると見る。但しそのためには政府は北朝鮮を巡る事柄には首を突込まずにトランプのアメリカに任せることが必要条件になる。しかしトランプ政権をアメリカの着ぐるみのようなものとして利用し続けるだけならば安倍政権はその金庫番ならぬ、輪転機の更新を迎えて程なく終わることになろう。

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# by keitan020211 | 2018-03-11 20:23 | 政治、社会 | Comments(0)
報道と権力 そもそもの関係に立ち返る
 今日の夕方に、コンビニエンスストアに並ぶ新聞等の中に、日刊ゲンダイの1面の見出しは安倍総理と朝日新聞の反目が激しくなっていると伝えるものであった。
 安倍政権が森友学園の昨年までに創ろうとしていた小学校の設立に便宜を図ろうとしていたという森友疑惑を巡る報道につき、朝日新聞などの報道が政権にとって不本意であることを安倍総理及び関係の閣僚等や官僚等が国会においてもしばしば述べている。野党等による森友疑惑の追及は安倍自民党が昨年の十月の衆議院総選挙に勝ってから一旦は途切れていたが財務省による関係の文書等の改竄などの疑いが出るに及びこのところに再び国会と報道の話題になっている。朝日新聞は中でもとりわけその問題を重点として報じている。
 
 私は森友疑惑について報じられた事柄には事実も不事実も含まれるかと見ている。どれがどうであるとはまだ言えないが、政権と報道等のそれぞれに正しさも誤りもあろう。
 安倍政権はそれらの報道が不当と思う訳であり、それについて粗一様に出ている批判は報道は権力の批判と抑制を旨とするものであり、権力の側が報道を批判することはかようの報道の責務を否定する暴挙であるというもの。安倍政権は報道の意義を理解してはおらず、そのような政権が立つことは罷りならないというのである。
 報道の意義と責務がかようのものであることには弊ブログにも異存はない、そのようなものであるべきである。
 しかし安倍政権のように報道を批判することは権力の立場に悖るものであるか、必ずしもそうではない。
 報道の意義と責務を理解しその立場を尊重する政権が時折に立つことは望ましいことである。但しその場合における尊重とは政権が報道を庇護することではない。そうなるならば、報道は逆に権力に取り込まれて本来の立場を失うことになる。この国ではしばしば尊重とは庇護を意味し、報道の意義と責務を説く論はそのような意味合いに解されて現実がそのようなものになりがちになる。
 そもそもの成り立ちを見ると、報道は権力の意向とは関わりなく創られたものである。権力が自らを批判することを報道に求めたのではないし、報道が自らの立場を権力が認めるように頼んだのではない。それぞれが別の成り立ちを辿り、それがいつの間にか既成事実となった時に各国の憲法が報道の自由の保障を決めた。憲法とは国民の総意であり、諸国民が両者を仲裁して相並ぶことを求めた、そして今の世がある。諸国民は報道が権力の現勢を伝え、知ることを権利として求めたからである。
 国民の務めは両者を尊重して時に仲裁することにあり、権力か報道かのいずれかに付いて圧迫に加わったり批判に加わったりすることではない。権力と報道はそれぞれに独立のものであるが、国民もまたそれらに独立するものである。

 かようのそもそもを考えると、権力にとっての報道に対する望ましいあり方とは「報道の方々が私達政権をどのように伝えても構いませんが、私達には正しさがある。」と説くことのできることではないか。そのような指導者とその政権が立ってほしいものである。
 朝日新聞などとの抗争を重ねる安倍政権はそれと比べると望ましからざるものであることは確かである。しかしそのような政権も時には出てくるものでもある。報道の意義と責務を理解していない、それは安倍政権にとってはそれが偶々自らが立つに際しての関心の外であった故の不備であり、その不備を慌てて埋めるためにこれまでの幾つかの不当と批判されるような措置が出てきた。そして報道に詳しくてその裏を掻くことのできる外部の者を折々に傭して支持率を維持してきた。それを非難することは容易いが、国民はそれらの間にあるものを見極めながら権力にも報道にも立たない自らの立場と批判を生み出さなくてはなるまい。

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# by keitan020211 | 2018-03-11 20:21 | 政治、社会 | Comments(0)
買った、大島優子の写真集『優子のありえない日常』
a0313715_18141207.jpg 大島優子の写真集『優子のありえない日常』をやっと買いました103.png
 Windows7と同じ2009年の刊行、定価2800円で、私には中古もなかなか手の出ないものでした。
 なので中古の値が下がるまで長らく粘っていましたが、発売から8年を経て昨日に竟に手に入れました。

 『優子のありえない日常』は大島優子の写真集の中でも最も売れて評価の高い作品とされます。
 その評価の通り、笑顔の弾けようが半端ない。
 最近は報道ステーションの時間などに流れる外為オンラインのCMでしか――偶に第一三共ヘルスケアのミノンのCMが再放送になることもある。――大島の姿を観られることがありません。外為オンラインのCMでもいつも魅かれます。

 そこで昨年に買った白石麻衣の最新の写真集『パスポート』と並べてその一部の写真の写真を紹介します。
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 大島優子と白石麻衣は私にとっては不動の理想です。
 因みに私の写真もおまけに付けます。
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# by keitan020211 | 2018-03-01 18:28 | 芸術(音楽、文学など) | Comments(0)
京王ライナーに乗ってみた
 京王電鉄が2月22日に運行を始めた新型特急列車 京王ライナーに乗ってみました。
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 昨日2月28日に東京の新宿へ行き、その帰りに相模原線の橋本行の20時30分発の列車です。

 停車駅は:新宿~永山;多摩センター;南大沢;橋本。
 京王線の京王ライナーの停車駅は:新宿~府中;分倍河原;聖蹟桜ヶ丘;高幡不動;北野;八王子。

 全席指定で、帰りの時間帯の八王子・橋本行のみの運行となる。
 料金は府中~八王子と永山~橋本を除き、一律400円。京急の座席指定列車 ウィング号が1992年に200円で始まり現在は300円なのと比べると高いが後々の値下げの可能性を考えると初めは高めがよいのかもしれない。但し京王ライナーは車両の端にある優先席がロングシートであるため、そこをクロスシートの座席と同じ扱いにするのはやや納得のゆかないところ。優先席と車椅子は半額にするのが望ましい。
 そこがロングシートのみの設定となっているのは京王ライナーに用いられる5000系車輌は20m4扉の寸法であるために車端部はクロスシートを配置することのできない長さとなるからである。しかし逆にそこ以外は扉の間に3列の配置となるので足元の余地が4列の3扉車と比べ広くなる利点がある。
 5000系車輌は京王ライナーとしてだけではなく普通列車などにも一部では運用され、また、多摩地域の区間においては料金が要らず一般車として利用することができるので全体の利便と快適さの向上につながるものとなる。

a0313715_16533764.jpg 前の記事にも評しているように外観には若干の難がある――:前面の形や車両番号の書体が幼稚。傾きが鋭角的になり過ぎている。これは東急大井町線の6000系<右の写真>などにもいえる。いずれも、鼻(ノーズ)に向かい絞り込むような形になっているのが非現実感。――が内装は極めて良い。取り分け座席の頭寄せ(ヘッドレスト)が背凭と分離の造りになっており、その質感も革ぽくて心地良い。内装の全般の色遣いと質感も秀逸です。

 もう一つ残念なのは然程に速くないこと。
 橋本行は多摩センター――:約30km――まで最速24分と宣伝されるが、私の乗った新宿を20時30分発の京王ライナー3号は多摩センターまで30分程、小田急の急行が早い時と違わない速さである。20時台ならもっと早くすることができる筈である。
 新宿を出るとゆるゆると地下を走り抜け、明大前駅で一旦停止をする笑。勿論扉は開かない。
 速くなり出すのはつつじヶ丘駅――:約10km――の前の辺りから。そこまでで既に3分の1の距離を来ている。
 ――かと思うと、調布駅の前でまた一旦停止笑笑。明大前も調布も一般車の特急の停車駅である。それらには停まらないことがミソなのに、何故か停まる。
 調布駅を過ぎて相模原線に入るとやっと本来の速さになる。

 乗るまでの過程にも若干の難がある。
 全席指定なら整列乗車の必要はない筈であるが――というか、整列乗車そのものに例外なく何の意味もないので廃止されることが望ましい。全席指定なら尚更。――新宿駅には京王ライナーの乗車口が設けられておりそこに並んで待つことになっている。尤も、並ばずに座って待つ人も少なくない。
 また、その乗車口の表示が「乗車口」ではなく「乗車位置」と記され、客本位の言葉遣いではない。それは新しい路線の開通が開業と呼ばれることや下車駅が最寄駅と呼ばれるなどと同じことである。「乗車位置」では「そこから乗る」ではなく「そこから乗らせる」という意味合いになる。
 尤も、乗場扉(ホームドア)の号車番号の表示は必要なのでそれをなくす訳にはゆかないが足元の表示と整列線はなくすべきである。
 或る情報で新宿駅での扉扱は両端の2か所のみと聞いていたがそうではなく4か所全て開く。
 また、新宿駅の停車中に室内に流れるBGMも要らない。それにより趣や落ち着きが良くなっているとは感じられない。

 京王ライナーの乗車券はこのようなもの。
a0313715_17273711.jpg 「上記列車の新宿~京王永山/府中間に限り有効」では永山/府中を過ぎたら座席を退かなければならないということになるので悪文です。「に限り」は要りませんし、座席指定の有効性は終点八王子/橋本までである筈なので、その説明そのものが誤解や「絶対に立たないぞ。」という依怙地を招くので適切ではありません。早速や東京の権利の概念の粗雑さや国語力のなさ、言葉を軽んずる姿勢が露呈している。各界の熱い注目もそれでは愚かなものにしか見えません。

裏面
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今年の元日に初詣に行った高幡不動尊こと高幡山金剛寺の護符
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# by keitan020211 | 2018-03-01 17:32 | 生活 | Comments(0)



政治、社会、文明論、生活などについて語るブログ ●国民民主党を支持。●是々非々主義で大人の政治を志向し、リベラル保守とも反日保守ともいいます。●"Logry Freesia"とは『ブログのある所 自由な国』の意味です。
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